西浦

□負けるな水谷君♪/ミズ→ミハ
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「あれ、三橋いいの持ってるね〜どうしたのソレ?」

「み 水谷くん!!これは 篠岡さんからの さし入れだって。今 皆に配ってたよ。」

「えーほんとにぃ?なら俺も貰ってこよぉっと。
すぐ戻ってくるから一緒食べよぉねvv」

「う うん ウヒ☆ オレ待ってるね」


「みぃはしぃ〜。水谷なんか待ってねぇで先食ぉぜ!!」

「そうだぜ!!早く食わなきゃ冷めるからな!!」

「うぉ た田島君 泉くん!!俺水谷君 待ってる よ!!」


「あぁ〜田島も泉も勝手なこと言わないでよねぇ〜!!三橋ぃ 待っててくれてありがとう」

「う うん!!俺水谷君と食べたいから 待ってたよ」
「みはしぃ〜vv」



いつも何かと邪魔されてなかなか三橋と絡めない水谷は珍しく 三橋といい感じな雰囲気に浸ることができて (ヘヘ、今日は俺ついてる〜vv‘水谷君と食べたいから’だってぇ♪)なんて喜ぶ中、

それをただ黙って見てる連中なはずもなく
二人の世界になってる現状を面白く感じないまま口をぶぅっとむくれた田島が三橋の首に抱き着く。

「なぁなぁ三橋。水谷だけ??俺は?」

「も 勿論田島君 とだって オレ 嬉しいよ!! み皆 嬉しいんだ//」


田島、泉、水谷しかいなかったのに いつの間にか三橋の周りには全員近くに集まっている。


せっかく二人の世界になってた水谷も田島により三橋との距離が離されて行く

ぼーっと出遅れた水谷が集まってる皆に紛れようとまた三橋に話しかけようとすると

泉がボソッと「だってよ。三橋は‘水谷’じゃなくて ‘俺達’だから嬉しいんだからな」
ニヤリ不敵な笑みで告げてきた。
顔は笑ってるんだけど 目は笑ってない。

(うわぁ〜泉こぇぇぇ;)
三橋といる時の泉の顔からは想像つかないくらいの敵意の向けた目。
当の本人は何事もなかったように 三橋の側にいき頭をぽんぽんと撫でている。


「全然顔つき 違うじゃん;」
ボソッと告げた水谷の言葉を拾ったのは栄口。

「ハハ 泉の変わり様は凄いよねぇ。
まぁ三橋が笑ってるからいいんだけど。

それはそうと水谷勘違いとかしてないよね?(ニッコリ」


『勘違い=三橋ももしかして//』っということだろぉ・・・心の中でひそかに思ってたことに図星をあてられたことに動揺してしまう。
だけど、この笑ってるけど笑ってない 黒いものが背後に見える 泉以上に怖いこのお方に 立ち向かう勇気などこれっぽっちも 今の水谷には持ち合わせず。
いや、どんなに経っても持ち合わすことなんてできないんじゃないか・・そんな水谷に返す言葉は「はい;」っとしかなかった。





チームメートから離された後ろから三橋を見ると
田島は三橋に抱き着いたまま・・(田島はいいよなぁ〜堂々とできるし。

泉は三橋にしか見せない優しい顔つき・・(Σ何あの顔!!俺の時と全然違うじゃん!!

栄口は差し入れを半分にし 三橋に与えて・・(うわぁ〜‘三橋にだけいい人’発揮してる〜。

阿部は・・・うん。阿部は仕方ないよね


花井達だって優しい目つきで三橋見てるし…



(ほんとライバル多いんだよね!!
皆三橋のこと大好きだし。
だけど俺だって三橋のこと負けないくらい大好きだからさ、絶対諦めないよ!!
俺だって頑張るんだから〜)


「三橋ぃ!!」






三橋中心に出来た輪の中に入っていく水谷の後ろ姿を見ながら

「水谷君 頑張ってほしいね、アイちゃん」

「くぅ〜ん」


マネジとアイちゃんが水谷にひそかにエールを送る姿があった。
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