西浦

□西浦高校放送局!!〜Returns
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「お願い!!」

「;…い 嫌です。」

「そんなこと言わないで!!三橋君にしか頼めないことなの!!!ね?お願−−い」

「うぅぅ;;」


∽∽

「あれぇ−いずみぃ三橋いねぇぞぉ!!」

「あぁ。なんか用事あるらしいから先に三人で食っててだって」

待ちに待った昼休み。
クラス内がざわつき、グループで集まって食べる子、席近くの者と食べる子がいるなか、9組野球部+団長もいつものように席をくっつけていた。

しかし今日は2時限目終わってすぐ、三橋がそわそわとしながら廊下に出て行こうとしていたので購買に行くのかと思い泉が声をかけたら こう返ってきたのだ。

「えー!!三橋いねぇのかよ、つまんねぇ−−!!」

「すぐ帰ってくんだろ。ほら、飯食ぉぜ」



チャラララ〜♪ララ〜♪

お昼の音楽が流れ放送が始まる。
テレビではいつものように原田が軽やかなテンポで話しはじめた。

「ハハ。お前らほんと三橋好きな〜。

おっ!!昼の放送始まってんじゃ………………ブハ!!!!!!!!!」

TVに目を向け 驚きのあまり飲んでいた飲み物をつい吹き出してしまった。元後輩から「きったねぇなぁ!!死ねバカ浜田」やら、野球部4番から散々馬鹿にされようが、今はこんなんに気にしてる暇はない。

「ちょ!!お前ら TV見てみろよ!!!」

「「は!?…………………はぁぁぁぁぁぁ!!!!??」」

二人のリアクションは見事にはもっていた。





ガラッツ

勢いよく9組のドアを開き中に入ってきたのは野球部。
先頭にいた阿部が「三橋は!!?」っと叫んでいる。
まだぼーっと画面を見ている田島や浜田、泉が二人を代表して「見ての通り」っとだけ答えた。





「さて、今日も始まりました西浦放送局〜♪
今回は前回の放送でとても反響があった野球部のこの方にきてもらいましたぁ〃」


「ぅあ、えっと み 三橋廉です。よ よろしくお願いします///」


そう。自分達のエースがそこに映しだされていた。
部員全員が知らないことで映しだされた三橋の姿にただただ驚き 9組にそれぞれ集まってきたのだ。

勿論 三橋しか目に入ってない我が捕手サマは黙ってるはずもなく。
怒りのままに「止めさす」といいながら教室から出ようとする阿部を、バッターボックスに立っている時のあの顔つきで田島が「阿部が止めろ!!」っとだけ言い教室内がシーンと静まり返る。

田島は画面を見つめたまま「なんで三橋がこんなんしてんのか分かんねぇけど、取材苦手だって言ってた三橋がちゃんと笑いながらやってんだからさ 無理矢理やらされてるとかじゃねぇだろ!!
三橋が頑張ってんだからゲンミツに俺は応援する!!邪魔するやつは許さねぇ。」

TVに映されている三橋はアタフタしてるし、どもってるけど 原田との会話を一生懸命こなしていた。
たまにはにかむような姿が見られて 残りのメンバーは田島が言う言葉に頷き見守ることにした。阿部も「あいつが困るようなことなったら止めさせいくからな」っとのことで一悶着は逃れることができた。


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