西浦
□西浦高校放送局!!
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水谷の言葉に原田部長は頷き
「そうなのよ本当はね。新しい部活動の紹介は違うコーナーであったり新聞部の仕事であって、本来はこのコーナーには不向きかなって思ったの。
だけど野球部凄く人気なの!!!
もう『野球部のがみたい』って声がどんどん出てて」
「「えぇ!?」」
「初戦終わってからかな…その声が広まって、、あたしも応援に行ってたからそう皆が思うの分かるの。凄く感動しました!!この間の試合は残念だったけど…一年生だけでこの強さだもの!!!!
皆応援したい気持ちが強いんだと思うわ!!是非取材させてほしいの!!!!」
だんだんと熱く語る部長に若干押し引かれていくらーぜ達。
三橋にいたってはもう部長の迫力に恐がっている。
そんな三橋を見つけて部長がコツコツと近づき田島の後ろにいる三橋をジッとみてまたニコっと笑った。
「あなたがエースの三橋君ね!!?」
「Σうぇ。な なんで 俺の名前…」
「やっぱり。へぇ〜噂通り可愛い顔してるのね。
あなた女性だけじゃなく男性からも人気なのよ!!」
「お ぉれ か かわいく なんて な ないです;;」
じろじろと見られてる三橋はもう大きな瞳に涙をうかべていた。
そんな姿を確認し、先輩だというのに怖じけづくこともなく前に立つ田島は大きく腕を広げ、
「あの!!三橋恐がってんでその返にしてやって下さい!!」
「おい、田島!!」
そう言って止めようとしたのは主将の花井だけで
ふっと三橋に目を戻すと三橋の周りに他のチームメートがかけよって頭をなでたり「大丈夫だぞ」などと声をかけている光景が目に入る。
後ろからは強い視線を感じるのは気のせいではないだろう。
(あれは三橋君の捕手の子ね…。先輩だというのに。)
(まぁこれで‘三橋君は野球部のエースであり、お姫様である’っとかいう噂は本当のようね。。あんなに過保護になって。)
「それで顧問の方とはもう話はついてて許可を貰ったわ!!後は貴方達だけ、どうかしら?」
「まぁ先生が許可出してんなら全然問題ねぇ−っすけど…。」
花井の言葉に他の選手達が頷く姿を確認して、
「ありがとう。なら取材は明日の放課後だから。
練習風景も撮らせて貰うけど意識せずにいつも通りやってほしいの。
協力感謝します。それじゃぁ部活頑張って下さい」
満足したように颯爽と部室から出ていった。
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