稲妻11

□愛情表現
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愛情表現




部室にて−−−


鬼「なあ円堂」

円「なんだ?」

鬼「俺のユニフォームが何処にもないんだが知らないか?」

円「えっ、鬼道もなのかっ?」

鬼「ああ。一着無くなっている」

円「俺もだ、二着無くなってる」

鬼「二着か!!」

円「…はぁ…ヒロトと立向居のとこ行ってくる」

鬼「気をつけろよ、最近勢いを衝けてきているからな」

円「そっちも気をつけろよ、最近佐久間、理性を失いつつあるようだから」

鬼「ああ、お互い頑張ろう」

円「おう!」




ガラガラガラ!

源「鬼道っ!」

鬼「源田か?そんなに慌ててどうした」

源「よかった、無事みたいだなっ!」

鬼「何かあったのか?」

源「ああ…目を離した隙に佐久間が居なくなったから襲われてるんじゃないかと思って…」

鬼「…俺は大丈夫だ、それより、佐久間が俺のユニフォームを盗んだらしい」

源「またか!よく空きもせずに…」

鬼「とにかくそのユニフォームを取り返してくれ」

源「分かった」

鬼「そしてそのユニフォームは燃やしといてくれ」

源「燃えカスはちゃんと海に撒いておく」

鬼「すまない、本当に感謝している」

源「おう!」

ガラガラガラ、ピシャ

円「鬼道、終わったのか?」

鬼「ああ、円堂の方はうまくいったのか?」

円「おう、取り返してきたぜ!」

鬼「意外だな、あの2人が簡単に引き渡すなんて」

円「返さないなら此からはお前たちとはドリブル練しない、っていったら返してくれたぜ」

鬼「…その手があったか!」

豪「どうしたんだ2人とも?」

円「おっ、豪炎寺。実は俺たちのユニフォームが無くなっててさ」

鬼「もう見つかったがな(ある意味)」

豪「なんだ、お前たちもか」

円・鬼「…まさか豪炎寺もか!?」

豪「そうなんだ。なんか…自分の物が突然無くなるのって…予想以上に恐ろしいな」

円「恐ろしいと言うかすごく気持ち悪いんだ」

鬼「悪寒に見回れる!」

円「て言うか豪炎寺ってユニフォーム無くなるの初めてだよな?」

豪「ああ、そうだが…」

鬼「まぁ今まで豪炎寺LOVEな奴に犯罪的行為をするヤツはいなかったが…」

円「…まさか!」

鬼「そのまさかだな」

豪「…?」

鬼・円「虎丸のとこに行くぞ豪炎寺!!」










虎「あっキャプテン!それに豪炎寺さんに鬼道さんも!どうしたんですかっ?」

豪「…………」

円「豪炎寺っ負けるな!」

鬼「そうだ!ちゃんと向き合わなきゃだめだ!」

豪「…あ、ああ…」

円「(あの豪炎寺がかなり動揺しまくってるぞ!)」

鬼「(当たり前だ、まさか、だしな)」

虎「あの、豪炎寺さん?」

鬼「いけ、豪炎寺!」

円「勇気を出すんだ!」

豪「…ああ…なあ虎丸…」

虎「はいっ何でしょう!」

豪「その…お前が今着ているユニフォームなんだが…」

虎「コレの事ですか?」

豪「あっ、ああ!……あの、それ、何処で手に入れたのか…聞いてもいいか…?」

虎「はいっ、豪炎寺さんの部屋から盗みました!」

円「(言い切ったぁ!!満面の笑顔で言い切ったぁ!!)」

鬼「(悪意が全く感じられない笑顔で言い放ちやがったぁ!!)」

円「(自分が悪い事をしたなんて微塵も思ってない笑顔で言い切ったぁ!!!)」

鬼「(かなりタチが悪いぞこれは!!)」

円「(まさか!)」

円・鬼「(確信犯かぁあぁぁぁぁ!!?)」


虎「あれ、どうかしましたか?」

豪「…あは、あはははは!」

鬼「(ついに豪炎寺が壊れたぞ!!)」

円「(何もしてやれなくて…ごめんな豪炎寺…っ!!)」



END
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