完ペキサッカー少年とおバカ少女物語

□出会った一瞬
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『ひぃひぃふーっ!』

よし!と、転入先である雷門中の門の前で意気込んでいる私、桜木唯は、両手で拳をつくり、踏み出せないでいた足を前へと踏み出し一歩進んだ所で止まり、また意気込み一歩進む、という動作を繰り返していた


あぁあー…どうしよう。
やっぱり知らない人ばっかりだあ…
友達、出来るかな?


再び一歩踏み出した足を止めると、後ろからドンっと何かがぶつかったと思えば、重力に従って前に傾く私の体
今から来るであろう衝撃に目をギュッと瞑れば、体が後ろに引っ張られポスンっと背中に軽い衝撃。

不思議に思い後ろを振り向く


『わぁ…!』

そこには、私の襟の裾を掴んだ、小麦色の肌をし少しつり目の少年がいた

あまりの格好良さに見とれていると、大丈夫か、と聞かれたので慌ててはいと答える


「そうか、ならよかった」

そう言うと彼は校舎に入っていってしまった。




出会った一瞬(シュンカン)


(私は恋にオチました。)

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