小説(短)
□願わくばずっと一緒に君と…
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学園から、逃げる様に出てきたけど一体どれだけの時間が経ったんだろう。
学園祭の途中、テロリストが現れてみんなが怖い思いをした(僕自身もかなり怖かったんだけどね…。)。
学園の生徒が人質に捕られた状況でスザクやルルーシュは、みんなを開放するために頑張っていたな。
僕もあの二人ならこの怖い状況をなんとかしてくれるって期待した。
ナナリーを盾にされた時、僕は無意識に『あの力』を使ってしまった。
『あの力』……『ギアス』。
そして、全てを思い出してしまったんだ。
僕は、生徒会や学園の生徒に危害を加えかねない存在だって事を。
だから、学園を出た。出来るだけ誰にも見つからない様に騒ぎに乗じて。
(生徒会のみんな怒っているだろうな…。)
ふと、みんなの顔を思い浮かべる。
「シャーリー…。」
そして、一番最初に顔が出てきた少女の名前を僕は呟く。
太陽の様な髪と素直な性格を持った少女。
きっと僕は、いつしか君に惹かれて、君に恋していたんだろうな。
彼女の事を思いながら学園の思い出を考えてみる。