リクエスト小説
□つかの間の平和
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戦いの後、気を失っていたライは数日、目を覚まさず今日目を覚ました。
「ライ様、お気づきになられたのですね。」
「あぁ…、神楽耶様でしたか。もしかして神楽耶様が僕の世話を?」
「ええ、私が看させて貰いました。」
「そうでしたか。ありがとうございます、神楽耶様。」
「いいえ、ライ様には色々と助けて頂いたので、当然ですわ。」
二人で楽しく話していると、ライは廊下に人の気配を感じ、
「誰ですか?」
と声を掛ける。
ライは驚いた。
病室の扉が開くとそこに立っているのは、ナリタ連山での戦い迄ライが居た組織そして、ライが気を失う直前迄戦っていた組織『黒の騎士団』のゼロの親衛隊の隊長であり、ライが大切に思っていた少女、紅月カレンだった。
(あぁ、思い出した。確か僕はカレンを庇って気を失ったんだ。)