リクエスト小説
□秘め事はナシ!
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―――生徒会室
(はぁ〜、なんで僕らはこんな事になっているんだろう。)
アッシュフォード学園生徒会のメンバーであるライは今のこの状況を悲観的に見ていた。
目の前には、大きな飾り付けがされてある看板。さらに、それに書いてある文字に更なる問題があった。
『ミレイ主催!生徒会メンバーの秘め事暴いちゃおうの会』
このミレイって人は、一度やると決めたらやる人だともうライは理解している。だからもう何も言わないが、何故いきなりこれをするのかよく解らなかった。
(そもそも、この生徒会のメンバーの中に隠し事なんてするような人はいない気がするんだが…。)
みんなは会長の言う通りに準備を進めている。いつも会長のイベントに反対しているルルーシュですら今日は喜んで準備を手伝っている。
(なんだか今日のみんなは、会長の命令を素直に聞いているな。つまりこれは、みんな知っているということだ。このイベントの主旨を。)
「ライ!何突っ立ってるの?早く準備を手伝って。」
「ミレイさん、その前に僕にこのイベントの主旨を教えて下さい。」
「そんな事を聞かなくちゃいけないの?」
「みんなは知っているんでしょ。僕だけ知らないのは不公平です。」
「まぁ、そうよね。簡単にで良いなら、説明するけどそれで良い?」
「構わないので早く教えて下さい。」
そうライが言うとミレイは神妙な顔つきになって話し出した。