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□2010年5月
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『酔ったときの説教ほどウザイものはない』


「来てもらってありがとうございます。坂田銀時です。え、口調がやけに丁寧?そんなことないですよ。いつもこんな感じだもの」

「銀時、私と距離が離れてるだろうが。早くこっちへ来い!」

「ええと、太夫がお呼びになってます。今回はいも焼酎を飲んでもらいました。現段階では、ヤバイのかなあ?なんて思ってます。口調からしてヤバイです。何かされそうな勢いです。はい、太夫。ただいま参ります」

「おお、銀時。お前には言いたいことが山ほどある。今夜はたっぷりと言ってやるからそう思え」

「は、はい。ありがたき幸せ」

「で、銀時ぃ、アレだ。月詠とはうまくいってんのか?」

「え、あの、はい?」

「だぁからぁ、月詠とはうまくいってんおかと聞いてるんだろが」

「何ということでしょう。太夫は月詠とは別人という考えみたいで。どうやら太夫、何か今回は説教キャラになってるようです」

「月詠は言ってたぞ。銀時はがっつきすぎて困ってると。あいつは清い交際をと望んでいるようだが、お前のがっつきぶりに少々辟易していると」

「えぇぇぇぇぇ!!!そんな事はありませんよ、太夫。月詠さんとはちゃんと合意の上での出来事でございましてですね」

「あいつは基本イイ奴だからなあ。お前が迫ってきて、断ったら悪いことしたかもと思って付き合ってんの。まあ、流されて・・・というやつだな」

「・・・何か凹む。切々と説教が続いています。もう、何て言ったらいいか」

「でもなあ、月詠は言うんだよ。銀時にもいい所があって、それにわっちは惹かれているのだと。だから、お前が自分を求めていることに嬉しさを感じているというのも事実だってな」

「太夫、それじゃあ、やっぱり」

「調子に乗るんじゃねえぞ、銀の字ぃ。だからと言って、月詠に無理なことしすぎんなよ!月詠を大切に思うなら、あいつの気持ちってのも汲んでやれ。それが真なる漢ってもんだろ?」

「もう、何て言うか。根本的なとこをそろそろツッコんでいった方がいいのではと思ってるんですが。太夫・・・あなた、月詠と同一人物なんで。これ、延々と続くんでしょうか?ある意味すごい攻撃力で、もうどうにかなってしまいそうで。お願い、誰か助けてしょうだい。この説教無間地獄から救い出してくれええええ!!!!!」


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