書庫(拍手)
□2010年9月
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『祝ってもらいにご出張』
「どうもありがとさん。来てもらって、本当ありがとさん。坂田銀時であります」
「はぁ、月詠でありんす。お越しいただいて、ありがたい。銀時の挨拶に関しては、もう無理なんじゃと諦めてもらいたい」
「で、何で俺ら、出張ってきたわけ?」
「今日はここの管理人の誕生日でありんす。色々とわっちらの物語を書いてもらったゆえ、お祝いのために来たわけじゃ」
「別にお祝いしなくてもよくね?好きで書いてるわけだし。それに誕生日だからって、何か変わるわけじゃねえもの。誕生日の朝に、すばやさが4上がったとか、かしこさが3上がったとかあるわけじゃなし」
「確かにそうじゃが、生まれた日を祝い、共に喜び合うわけじゃから、やはり誕生日は特別なものじゃと思うが」
「言われてみりゃあ、それも一理あるな。じゃあ、ちなみに聞くけど、俺の誕生日知ってんのかよ」
「10月10日じゃ」
「え、マジで知ってんの?地味に嬉しいんだけど」
「百華の情報力をなめるでなし。ぬしの誕生日なぞ、すぐに判明するわ」
「いや、わざわざ百華使わなくても良くね?新八なり神楽に聞けば」
「ともかく、ぬしの誕生日を覚えておる者は無数におるんじゃ。そして、ぬしが生まれてくれてありがたいと思うておる者もじゃ。新八や神楽、そしてかぶき町の者らも」
「たしかにな。そう言われれば」
「万が一、誰もぬしを祝わないとなっても、わっちが祝ってやりんす。ぬしの誕生を、心から喜ばしく思うておるわっちがな」
「マジで・・・か?」
「う、うむ。本当じゃ。そ、それならば、ぬしとて、わっちの誕生日を覚えておるのか?」
「当たり前だろ!2月94日だろが!」
「オイ、殺されたいのか?」
「言う前から殺す気満々だろが。めっちゃ、クナイが生け花のごとく刺さってんだけど。知ってるよぉ、2月9日だろ?」
「う、分かっているなら、素直に言えばよかろうに」
「わかってるっての。俺だって、お前の誕生日なら、しっかりと祝ってやるから。あ、そうだ。まあ、管理人もそれなりに頑張るって言ってるんで、見捨てずにそれなりにごひいきにしてやってくれ。じゃねえと、ここの管理人はすぐにマダオになっちまうからな。てなわけで、ほどほどに頑張って、俺と月詠の、甘い話を中心に書いてくれよ。痛いのヤだからね。これ、マジで」
「管理人、これからも、そのぅ、わっちらの話を書いてやってくんなんし。コレストロール値に気をつけて、ぼちぼちと頑張ってくんなんし。再度、入院することのないようにの」
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