好みですがな

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【センゴク (せんごく)】
 【コミックス】

センゴクというタイトルどおり、戦国時代を舞台にした作品です。自分はこの作品を見るまでは、この作品の主人公「仙石秀久」を知りませんでした。

物語は1567年、美濃国・稲葉山城攻めより始まります。織田家との戦いで奮戦するも、捕えられた仙石秀久(センゴク)は、敵である織田信長に認められ、木下秀吉(後の豊臣秀吉)に仕えます。そこから、出世目指して精進していく物語です。

自分的には、姉川の戦いでの山崎新平との一騎討ちが激闘!と言わんばかりの迫力の絵柄で描かれており、面白かったです。「この通説には疑問が残る」との言葉から始まり、元来の通説を覆す新たな解釈のもと、一合戦の新たな面を見せてくれます。

全15巻。1567年の稲葉山城攻めから、1573年の小谷城攻めまでを合戦の作法・常識を織り交ぜながら切り口鋭く見せていく作品です。

【太祖王建ワンゴン (たいそおうけん)】
LINK【DVD/BD】

韓国語読みだと『テジョ・ワンゴン』になります。韓国時代劇において、最高視聴率60.2%を記録した金字塔的な作品です。

物語は9世紀末の後三国時代(後高句麗・後百済・新羅)を制した高麗初代皇帝・ワンゴンの一代記です。統一新羅の混乱による後三国時代の到来から、高麗による三韓統一までを描いています。

全8章・全200話というハンパない量ではあります。しかし、戦乱の時代ならではの個性豊かな人物が多数登場します。ちょっとした覚悟は必要ですが、ハマると非常に楽しめる作品です。

【大祚榮 (だいそえい)】
【DVD/BD】


韓国語読みだと『テジョヨン』と読みます。韓国で最高視聴率35.5%の高視聴率を記録した時代劇です。

物語は、高句麗の滅亡後、その遺民を率いて新国家・渤海を建国したテ・ジョヨンの数奇な人生の物語です。

個人的には、テ・ジョヨンの義兄弟・コルサビウが見所です。武術の達人であり、戦闘シーンでは剣を手元でクルクルと回転させる妙技を見せてくれます。最後にはその技で飛刀を弾くという神業を見せてくれます。そして、同僚の女将軍・クムランとのラブロマンスも見せ場の一つです。

全134話という超長編ですが、圧倒的な戦闘シーン、出演者の熱演ぶりに目を奪われます。韓国では男性・女性問わず、戦闘シーンや乗馬シーンもほぼスタントなしでこなしています。日本の時代劇も少しはその心意気を見せてほしいものです。

【チャイナイリュージョン (ちゃいないりゅうじょん)】
 【書籍】


『銀河英雄伝説』等の作者で知られる田中芳樹の中国歴史短編や、中国史の魅力についての対談を収録した書籍です。

短編は一般に広く知られていない五代十国時代の人物などを書いています。対談では、知られていない物語や英雄の発見、歴史の魅力等を熱く語っています。

自分的には『茶王一代記』がお気に入りです。“楚の茶王”と呼ばれた五代十国時代の楚王・馬殷の物語です。木工であった馬殷が茶のおいしさに惹かれ、毎日茶が飲めるようになりたいと、戦乱に乗じて茶の名産地へと進出して、その地域の支配者にまで成り上がります。茶を一杯飲みたいとの一念で、王まで昇りつめた馬殷に妙な清々しさを感じ、彼に興味を持ってしまいました。

文庫版も刊行しています。中国四千年とよく言われますが、まだまだ知られていない英雄はたくさんいます。この本で、自分が知らない時代、知らない人物に出会うきっかけになると思います。

【天翔の龍馬 (てんしょうのりょうま)】
LINK 【コミックス】

もしも、坂本龍馬が近江屋で暗殺されずに生きていたとしたら?日本中に数多く存在する龍馬好き、幕末好きならば一度は考えたことがあると思います。本作品はそんな歴史のもしも?を題材にした作品です。

物語は坂本龍馬が何とか一命を取りとめてから、日本最初の写真家・上野彦馬と共に戦争回避のため、討幕派・佐幕派問わず奔走していきます。

自分的には、一命を取りとめた龍馬がふっきれたかのように、エネルギッシュにあちこちに顔を出すという行動力が好きです。盟友・中岡慎太郎の死により、白髪となりましたが、龍馬の行動力に老いはありません。

第1巻まで刊行中です。歴史にもしも?は語ってはいけないそうですが、もしも?が語れない余地のない歴史は面白みがありません。本作品のワイルドな龍馬と共に変わっていく幕末を楽しめる作品です。

【殿といっしょ (とのといっしょ)】
LINK【コミックス】

戦国時代を舞台にした四コマ漫画です。一風変わった殿と周辺人物らのやりとりが中心です。この漫画に登場する人物たちは、強烈過ぎる個性を持っています。

やたらと眼帯にこだわる伊達政宗、笑いに命をかけている羽柴秀吉、やたらと放火しようとする織田信長、薙刀片手に迫力満点・小松殿、家臣たちを萌えさせる姫キャラ・長宗我部元親などなど個性豊か過ぎるキャラクターが目白押しです。

しかも、史実を踏まえてパロディにしているので、史実を知っていればニヤリとしてしまう事、確実です。

現在、4巻まで刊行中で、さらに面白キャラが続々登場してきます。戦国武将好きな方々、自分の好きな武将がどう変わるのかを楽しみに読んでいただきたい作品です。

【人形劇三国志 (にんぎょうげきさんごくし)】
【DVD/BD】

20数年前、NHKにて放送されていた人形劇です。人形劇ながら美麗なセットに、人形師・川本喜八郎によって作られた三国志の英雄は今なお、高い評価を受けています。

物語は黄巾の乱〜諸葛亮孔明の死までを描いています。多少、原作である三国志演義との相違点はありますが、ほぼ原作の流れを踏襲した作りになっています。

自分的には敵役でありながら、男のカッコよさを醸し出した曹操が好きでした。声を担当した岡本信人の名演技もあって、引き込まれるように見ていました。さらに砂の中から、風によって「三国志」の文字が出てくるオープニングも好きでした。本編への期待感を煽っているようで。

全17巻・全68話の長編ですが、一度見てしまえば次が見てくるという病み付き要素満点の作品です。

【信長の忍び (のぶながのしのび)】
LINK 【コミックス】


戦国時代、織田信長に仕える女忍者の活躍を描いた作品です。

物語は幼い頃、信長に助けられた忍び・千鳥が成長し、信長のために様々な任務を果たしていきます。戦のない世の中を作るため、千鳥は信長の命令を着実?にこなします。主人公の千鳥は凄腕ではありますが、天然というか、どこか抜けているというキャラクターです。

個人的には松永久秀がお気に入りです。ちょいワルどころか極ワルで、主人公でさえもたじたじとなるほどのキャラの濃さです。ワイルドというか、とても現主君である信長には収まりきらない感じがいいです。

史実を踏まえ、それをギャグテイストにして、テンポよく話を進めています。キャラの面白さと話の面白さがマッチした、いい作品です。

【白虎隊 (びゃっこたい)】
LINK【DVD/BD】

日本テレビで放送されていた年末時代劇スペシャル第2弾作品です。年末時代劇スペシャルで一番の視聴率を上げ、堀内孝雄が歌った「愛しき日々」も大ヒットを記録しました。

物語は、会津藩が京都守護職を拝命し、京都での活躍や新撰組の登場、鳥羽伏見の戦いでの敗戦から白虎隊誕生までの第一部。会津戦争における白虎隊の切腹をはじめとする悲劇を経て、会津藩降伏。そして、会津を去って新しい土地へ行く第二部に分かれています。

自分的には「時の流れが早すぎる」という台詞が印象に残っています。平凡に暮らしているとなかなか感じませんが、幕末動乱期において、優勢だった情勢が突然変わるという事態は多々あります。めまぐるしく変わりゆく時代を象徴した名台詞だと思います。

第二部では、これでもか!と言わんばかりに悲劇的な映像がてんこ盛りです。幕末の悲劇の象徴である白虎隊。第一部から見ていくと、より第二部での悲劇の道を歩んでいった会津藩の人々の悲哀が見てとれます。幕末好きな方はもちろん、シリアスな悲劇が好きな方も満足できる作品です。

【へうげもの (へうげもの)】
LINK【コミックス】

戦国時代の茶人・古田織部の人生を描いた作品です。数奇と武功、どちらに身を置くのかと思い悩む織部に後の茶道の師、千利休との出会いが待っていました。

織田信長をはじめ、戦国時代ではおなじみの人物も現れて、主人公である織部も数奇者への道を進んでいきます。

師匠である利休を介錯しなければならず、介錯したあとに屋敷の外へ出て、待機している兵士らを睥睨する堂々たる織部の姿が一番の名シーンだと思います。

現在、第十服(この作品は、単行本を巻でなく、服と呼びます)まで刊行中です。ドタバタあり、ホロリとさせるシーンありと見どころ満点の作品です。

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