未来日記

□07
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「悪い、待たせたか?」

「大丈夫だよ。それより、どうしたの?」




これが一番良いんだ


「あぁ、お前風邪が酷いから、ちょっとの間入院だってよ」

「えぇ!?学校は!?」

「休学届け、出しとくから。しっかり休めよ」

「つまんなーい」

「俺が毎日見舞いに来てやるよ」


そういって頭を撫でれば嬉しそうに目を細める。


触った頭は少し熱く、熱があることが分かる。


早く、良くなって、一緒にどこか行こう。

お前がいれば俺はどこだって行ける。

だから、



―だから、死なないで―



「情けねぇな、俺」

「えっ、何?」

なんでもねぇよ、と頭を数回叩くと今度は不満そうな顔をする。


「……ったら」

「?」

「風邪、治ったら、どっか行こうな。」

「っ!!うんっ!!」


さっきの不満そうな顔から一気に嬉しそうな顔になる。


よく表情がコロコロと変わるのが微笑ましい。


そんな彼女の笑顔を、俺は奪いたくない。


だから、こうやって、嘘を付くのが一番良いんだ。


 

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