涙の別れ

□13
1ページ/1ページ



「んっ…」


どこだろう…体がフワフワして言うことを聞かない。


「あっ、起きた?」



彼の声がする。どうしたのだろう…酷く冷たい声。


「まったく…あんた面白いね。俺を振るなんて…」


いつもの彼と違う


「せっかくヤらせてもらえると思ったのにさ」


彼は何を言ってるの?


「まっ、いっか。ヤらせてねーあんたに拒否権は無いけど」


「やっ…」


首にヌルリとした感覚。






キモチワルイ




「やだ!!っ…やぁ…!!」


「うるさいな」



そういって彼はハンカチを私の口に詰める。


手は縛られてるので、身動きがとれない



「あんまり暴れると…言っちゃうよ?」


「っ…!!」



こんなことが学校でバレたら、土方君に会えなくなる。




絶対嫌だ。



「おっ、あんた頭良いね。それが賢明だよ」





神様…やっぱり私は幸せになっちゃいけない人間なんですね



「うっ…っく…」



ハンカチをしっかり噛み、声を出さないようにする。



ボタンが1つ、2つ、 と取れていく。















下着に彼の手が延びたとき…










何かが壊れる音がした。




−助けて土方君!!−



 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ