涙の別れ
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「あの時…咲羅が知らない男と抱き合ってて…頭が鈍器で殴られたみてぇに痛かった」
「土方君の隣に女の子が居て…嫌だった」
「俺達…互いに勘違いだったんだな」
「うん。ちゃんと話せば良かったね」
「お前が倒れた時、心臓が止まったかと思った…心配だったから…その…」
「ううん。嬉しい。私、ずっと土方君が好きだった…」
「俺も…諦めきれなかった…なぁ…咲羅…」
「なに?」
「好きだ。もう、離さないから…また一緒に居てくれないな?」
「っ!!…うん!!勿論だよ!!」
幼い僕達は
お互いを傷付け合う事しか出来なくて、
それが元で
沢山泣いたんだ
それでも僕達は
お互いを愛し
今日も進んで行くんだ
明日(未来)へと…
一番愛しい君へ…
君に捧げる恋の味
END