涙の青春
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「どういう事ですか土方先生!!」
校長室に入った時言われた言葉がまずこれだ。
どうやらさっきの会話を誰かが聞いていたらしい。
大方、神崎を妬んでる誰かの仕業だろう。
最近俺と神崎が近くにいるのが気に入らないらしい。
やってしまった。
これが俺の一番恐れていた事、
神崎を咲羅と間違えてしまう事だ。
神崎は今高校3年生、こんな時期に事件がおきてしまったら、アイツの内申に傷がつく
それだけはさせたくなかった。
俺の【生徒】をそんな目に合わせたく無かった。
「本当に申し訳御座いません」
深く腰を折り目の前のなんだかよく分からない物体に頭を下げる
揺れる触覚が酷くイラついた。
「謝罪を聞きたいのでは無い!!どういう事か説明しろ!!」
「全ての責任は私にあります。彼女は関係ありま「待って下さい!!」神崎!!」
神崎か俺の言葉を遮り、話に入ってきた。
「私が、悪いんです。私、先生が好きなんです」
「もういい、ヤメロ」
「だから先生にずっと付きまとってて」
「神崎、」
「私が、学校を辞め「もういい神崎!!」」
俺は、もう大切な人を失いたくない……
「校長、詳しくは私が話しますから彼女を家に帰して下さい。処分は後々私から通達します。神崎、早く帰れ」
「えっ、でも……「良いから帰れ!!」」
有無を言わさず、神崎を校長室から出した後、俺は再び頭を下げた。
「どうか、1つお願いが御座います。その代わり―」
巻き込んでしまう
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