涙の恋

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「お…お邪魔しまーす。」



「そんな堅くなるなよ」



無理やり土方君の家に連れてかれ、私は凄く緊張している。








−お…男の子の家初めて来た…−




「待ってろ、今着替えとタオル持って来る。」




「ありがとう。色々」





そう言って土方君が煎れたホットミルクを飲む。



人肌位の温度なので、飲みやすい。彼のさりげない優しさが伝わってくる。





「おら」



バサリと投げられたのはタオルと着替え。




「風呂沸いてるから。」





土方君は急いで部屋を出てしまう。










私は土方の言葉に甘える事にした。

































「お風呂ありがとう」



「おーう‥って!!」




土方君は私を見て急いで顔を逸らした。




私の格好は…土方君のズボンが大きかったので、素肌にTシャツで下はパンツだけだ




土方君は慌てて小さめの服を持ってきて着るようにと促す。






まだ少し大きいが、何とかなった。




「紅月。今日は泊まれ。」





ほらね…また名字で呼ぶ。不器用だから、名前では呼んででくれない。




時計を見ると0時をまわっている。




「親には連絡いれとくから…」



「良いの…親、居ないから」



「…悪りぃ」



「ううん。大丈夫。」





しばらく沈黙が続いた後、土方君が




「お前ベット使え」



そう言って布団をしこうとする。



「駄目駄目!!そこまでは駄目だよ!!」



「女に床で寝ろなんて言わねえよ。」




淡々と言って布団に潜り込んでしまった。



私は申し訳なくベットに入る。



でも土方君のさりげない優しさがうれしかった。





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