涙の恋

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ミーンミンミンミン



「……」



ミーンミンミンミン



「…」



ミーンミ「煩せぇぇぇぇぇぇ!!」


「痛だ!!何するんでィ!!」




「テメェは蝉の真似して楽しいか!!」



「やだなー土方さん。これは土方さんに対する嫌がらせでさァ。それ位気付よ」



「何て事言っちゃってんのォォォォ!!」











現在俺の家には何故か総悟が居る。どうせ課題手伝えとかだろうけどな。














「土方さん国語進んでいやせんねィ。」











俺の机の上には全く埋まっていない参考書とノートが散らばってる。







風が吹いてノートがめくられる。そこには咲羅のポイントが隙間無く書いてある。











「それ、誰の字ですかィ?」






後ろから総悟の声がする。





「…総悟…紅月咲羅って…知ってるか?」












さり気なく聞いた質問。どうせ知らないだろう。そう思っていた。
















「咲羅?あぁ…夏休み前、告白されやした。」






しかし、結果は裏切る…












「へ…へぇ…そんで?何て言った?」









咲羅が?総悟を?嘘だろ?








「断りやした。あんまり知らない子だったんで…」










断った?





俺は内心ホットする。











俺…何でホットしたんだ?





































あぁ…そうか…好きなんだ…咲羅が…


















「総悟。」



「何ですかィ?」



「ちょっと出てくる。」





そう言って俺は家を飛び出した。
















勉強に集中出来ない位、君が好き。

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