涙の恋
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俺は走った。走って走って咲羅の家に行った…
ただひたすら走る
咲羅の部屋の窓は開いて居るが、咲羅が出てくる気配は無い。
「いきなり来ても迷惑か…」
俺は諦めて帰ろうとした。
顔だけでも見たかっな…
もう一度見上げると、そこには咲羅が居た。
私は今土方君と一緒に公園に来ている。
気まずい…非常に気まずい…
「なあ」
「ねぇ」
「……。」
「……。」
か…被った…。見事に被った…。
「悪い…」
「ううん。こっちこそ…先…どうぞ。」
「いや…咲羅から言えよ。」
「いや、土方君から…」
「いや、お前から」
「土方君から」
どっちが先かと言うのでもめ、結局私がおれた。
「土方君は、何で私の家に居たの?」
変に緊張してしまう。
「あ…それは……なんか…お前に会いたかったからだ。」