涙の恋
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「お前に会いたかった」
その言葉を聞いて唖然とする私。
「総悟が好きだったのは知ってる。」
あぁ。やっぱり。沖田君の事聞いたんだ。
「でも…紅月がもし総悟じゃ無く…俺を選んでくれるなら…」
「違う!!違うよ。私が今一番好きなのは…」
好きなのは……
「土方君だよ。」
ずっと大好きです
彼の目が私を見つめる。
「好き。大好き。」
その途端土方君に抱きしめられる。
「咲羅。好きだ。好きだ」
何度もそう言い、彼はゆっくり私に近付く。
そして……
不器用な私と君は恋をした。
でも幼い私達は、上手に気持ちを伝えられなかった。
私は貴方に恋をする。
一夏の淡い恋。
サヨナラ私の涙の恋。
そして、こんにちは、新しい恋。
FIN.