未来日記

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「トシ早く!!」

「咲羅が寝坊するからいけないんだろ!」

「そんなこと言ったって……」


私達は今キャンパス内を走ってる。なんて広いんだこの大学は……


今年の冬に無事受験をクリアして、私達は春から大学生。


右も左も分からないまま、私達は遅刻しそうなので講義が行われる教室まで走って行った……


















「着いた……」

「久しぶりにこんなに走ったかも……」


教室に入ると何人かが自習という単語を口にしている。



「自習!?あんなに走ったのに!?」

「みたいだな」

心なしかトシもやつれている。




「……どっか行きます?」

どうせこのあと私達講義無いし……

「行くか」

と、トシはあっさり承諾してくれた。












「イチゴみるく美味しい!!」

「よく、そんな物飲めるな。」

トシの手にはブラックコーヒー。私の手にはイチゴみるく。


それぞれ自販機で買って、食堂で飲んでいる。


食堂にはまだ昼前なため、生徒はまばらだ。



「私達が大学生なんてねー」

「実感ねぇよな」

「あっ、ねぇあれ覚えてる?」


と思い出話に花が咲いて、気が付くと、
お昼になっていたみたい。


「外でなんか食べようよ!!」

「はいはい。」




私はトシの手をとって走り出す。



後ろで、やめろよ。とか聞こえるけど、気にしない。



横目でトシを見ると、まんざらでも無い顔をしている。


でも、耳は真っ赤だ。

そんなトシに微笑みながら、私は走り出した。










世界で一番君が好き!!


 

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