未来日記

□04
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数日後、咲羅は本当に風邪をひいた。

熱は微熱だが、咳が止まらない。

やはり病院に行くべきだろう







ただの気のせいだ


気のせいであって欲しい



「紅月さーん」

受け付けに名前を呼ばれ、俺達は病室へ入ってた


「うーん。ちょっと風邪酷いねぇ、念のため入院しましょう」


やっぱりただの風邪か。

それなら良かった。


「あっ、そこのお連れの方、ちょっと来てくれますか?」

「……はい」


どうせ入院の手続きとかだろう。


咲羅の家族はまた旅行に行ったらしい。





「……まだ、詳しくは解りませんが、彼女は重い病気にかかっています。」



だから、咲羅の家族が帰ったら、挨拶に――――



歯車は回り始めた。

 

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