未来日記
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「ねぇ、知ってる?今日からウチ等のクラス、新しい先生らしいよ」
友人がそんなことを言ってるけど、私は興味ない。
どうせ新人なんてこのA組の真面目さについて行けなくて、すぐ辞めるんでしょ?
無駄に熱血で、そういうのウザイんだよねー
みんな今年は受験でピリピリしてんのよ。変な先生だったら校長に訴えてやる!!
―ガラッ―
「えー今日からこのクラスの担任をする、国語教師の土方十四郎だ。」
その瞬間、私の胸は、大きく高鳴った……
咲羅、お前は、見ているか?
俺はお前と同じ、教師になった。
お前が教えてくれた国語で。
銀八が先輩ってのは気に入らねぇが、
楽しくやってるぜ。
だから、見守っててくれ。
悪い。俺、まだそっちに行けそうにねぇわ。
だから、お前の分まで精一杯生きるぜ。
最後に言わせてくれ。
―愛してる―
―私もよ、トシ―
開け放たれた窓からは桜の花びらが数枚、風に乗って教室に入ってきた……
未来日記を持って
End