涙のリング

□03
1ページ/1ページ



「お父さんお母さん!!」


「やぁ、いい子だったかい?」


「子供扱いしないでよ!!あっあのね!!私彼氏が出来たの!!」


「あら、良かったじゃない。名前は?」


「うん。トシ君!!」











その瞬間、両親の顔が一瞬曇った気がした。




「えっと…本名は土方十四郎君でね…「咲羅!!」えっ…」


「…お兄ちゃんが待ってるわよ」


「あっ…そうだね…ごめんなさい」


「まったく…咲羅はおっちょこちょいね」


「そんな事ないよ!!」


「現に今忘れてんじゃねェか」


「わぁ!!ごめんお兄ちゃん。お帰り」


「……ただいま…」





その光景を両親は微笑んで見ていた。





















微笑んでいる両親の顔に何故か背中がゾクリとした




.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ