涙のリング

□07
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「おぃ土方。」


「あぁ?高杉…何の用だよ」


「ちょっと屋上に来いや。咲羅の事だ」
























「単刀直入に聞く。テメェ咲羅から手ぇ引け」


「ふざけんな。何でテメェなんざに言われなきゃなんねぇ」


「テメェは知ってんだろ?」








−ドクン−




心臓がやけに激しく動いている気がする。







「アイツは、お前と兄妹なんだろ。」







−コイツも、知っているのか?−





「今はまだ、俺の妹だが、俺は今までアイツを妹と思った事はねェ。1人の女としてアイツを愛してる」


「フッ…」


「あぁ?」


「俺も同じだ。お前と。妹だろうが関係ねェ。アイツは俺の大切な女だ。」





−そうか…コイツも…俺と同じだ…−





−コイツも、咲羅に全てを賭けている−






「俺はお前に負けねえよ。絶対。例え、全てを敵にしても、どんなに許されない恋だとしても……」


「ククッ…良い度胸だ」









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