彼らの日常
□picture of you 7
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そのあとおれたちはまた大人のキスを重ねた。
もうジュンスが男だからとか、そういう固定観念はおれの中から完璧に消えていた。
ジュンスのキスに最初は翻弄されていた俺だったが、途中から男の本能に火がついたのか、自分からジュンスを責め立てていた。
下半身に熱いものがこみあげてきていたが、今日はさすがにまずいだろうと思い、キスだけでなんとか止めておいた。
もう何度めのキスなのか。そんなのもわからないくらいキスを重ねていた俺達だったが、ジュンスが唇を離したあと、俺にこう切り出した。
「ユチョン、僕たちって両想いってことだよね?」
ジュンスは突然確信に触れてきた。たぶんジュンスはおれのこの後の言葉に期待している。でも・・・ジュンスを大切に思うからこそ軽はずみな“恋人同士になろう”という提案はしたくなかった。
俺も男としての高ぶりをそのときばかりは押さえて、ジュンスへの気持ちについて改めて考え、言葉にした。
「ジュンス、おれはたぶん、・・・ジュンスのことが好き・・・なんだと思う。だから両想いではある・・・かな?」
「うん。」
「でも・・・」
「付き合うとか、そういうのについてはまだわかんない?」