彼らの日常

□picture of you 8
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ユチョンへ
ユチョン、今日はありがとう。
さっき別れたばっかりなのにもう君に会いたいよ。
ぼくって変だよね。
もしユチョンの都合がよかったらまた来週の土曜日会えないかな?
僕今度はユチョンの家にいってみたいな。
じゃあまた火曜日に。
ジュンス


俺はメールを見た瞬間むせかえった。
ジュンスがうちに来る!?
ジュンスは何を考えているんだろう。さっき僕は待ってるとか言ってたのに・・・積極的すぎやしないか?
まぁそこをダメと言えないおれも・・・同罪なんだろうけど。
でもなにもしなきゃいいんだよな。
そう自分に言い聞かせてジュンスに「了解。部屋汚いから覚悟しとけよ」とだけ返信した。

タバコを3本吸い終わったころ、自分の家についた。
だれもいないのにただいま、と言ってみる。
改めて自分の部屋を見回してみた。
ユノの家とは大違いだ。キッチンなんてとくに使った形跡はないし、テレビの前に普通のテーブルがあるだけで、クッションも一つしかない。
ユノの家にはなんでも二人分あったな。ユノの家になくて俺の家にあるものなんてキーボードくらいのもんだ。
自分の部屋の閑散とした風景に少し嫌気がさした。

そういえばジュンスは水の戯れが聴きたいっていってたな。ちょっと練習してみようかな。

俺は珍しく、キーボードでクラシックの曲を弾いた。
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