寒椿の恋

おしまい。
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「……先輩、風邪が悪化しちゃいますよ?」


……相変わらず、無防備なまま心地良さそうに眠る先輩を間近に見つめ、


自分の頬がどんどん赤らんでいくのを感じる。



「…すみません。触りますね。」



一応、そう伝えてから先輩の腕を毛布にしまった。


……ドキドキドキ


……ドキドキドキドキ



一層激しくなる動悸に、瞳を閉じて息を吐き出す。



……大丈夫。私は落ち着いている。



また、後にしよう。



………




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