ショートクリスマス

□夜空と競争
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「ありが…」


「これ。」

「……え?」


「これ、もし蒼が俺より早く家に着いたら返してあげる。」


「………え〜?!」


なにそれ!?

負けられないじゃんっ!!

「よーい……ドン!」


私は慌てて走り出す。


………ん?


ハルがいない…?



後ろを振り向く。



「ククッ…バカあお!ケーキ持ってんだから、走るわけないじゃん!」


……やっぱり、


代わりに持ってくれてるんだね。



ハルの笑顔に、つられて笑った。



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