ショートクリスマス![](/img/emoji/04.gif)
□聖夜の熱は雪をも溶かして
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俺は小さくなって震える彼女を、後ろからそっと包んだ。
「わかってないよ、桃子は。」
「……ふぇ?」
桃子が目に涙を浮かべながら振り向く。
「俺の熱…、伝わってる?」
「…………うん。」
「桃子といると、俺はドキドキして体温上がるの。」
「………うん。」
「ごまかし利かないくらい、ちゃんと……好きだから。」
「…………うん。」
良かった。
桃子が笑った。
…ったく、1度しか言わないつもりだったのに、
気づいたら俺ばっかり言ってるじゃないか。
桃子には、本当敵わないな…。
「アホなんだから、あんまり難しく考えるなよ!」
膨れ面をした桃子に、眼鏡を外し、深い深いキスをした。