寒椿の恋

伊藤先輩と伊藤さん。
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18時30分。


もう辺りは真っ暗だ。


息も白い。



いつの間にか冬になっちゃったんだなー。



思えば大変な日々だった…。



そんなことを考えながら、新興住宅街にある我が家を目指す。



今日は図書委員の当番で遅くなってしまった。


夕食は何かなー…。



『ガチャッ』



「ただいまー。」


一瞬にして暖かい光とシチューの香りに包まれた。

至福の瞬間。


…やった!今日の夕飯、大好物。



私は鼻を擦らせながら、マフラーを外した。




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