寒椿の恋

おしまい。
1ページ/23ページ


………



「………あっ。」



ゆっくり瞼を開くと、


部屋の角に置かれたベッドに、俯せで寝ている先輩の姿が映った。



毛布から脱ぎ出したその手の先に、小説が転がっている。




………本当に寝てたんだ。




………ドキドキドキ…。





ゆっくりと、起こさないように先輩に近づく。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ