Le monde a rallonges

□初陣
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突如として予想もしていなかった銃弾を受けた彼は、すぐさまその相手を確認した。
画面一杯に表示される菖蒲と黒の機体。
それに刻まれた名は――……


「ガンダム。……新型か」


あのガンダムがどんな機能を持っているか知らないが、そんなもの味方の数と状況を考えれば恐れる必要は無い。
それに、あの腕前では――……
不意打ちだったというのに、奴の打った弾は一発として当たらなかった。


『どうしますか』


今回彼に与えられた任務はガンダムと輸送艦の足止めだが、ここであのガンダムのデータを取っていくのも悪くない。


「構わん。作戦を続けろ」


 ピー


そう告げた直後、味方の一機が大破した。
それに続き、二機、三機とどんどん数が減っていく。
…………あのガンダムだ。
あの新型が、的確にこちらの機体を破壊していった。


ギリギリのところで銃弾を避けたと思ったら、避けられない距離までもう一発打たれていた他の弾が近付いている。


『うわあああああ』


また新たに一機が爆散した。




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