キチガイノベル
□博士『うっひょー』助手『でーきたできた♪なーにができた♪』
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ある夜、猪口もなかはすることもなくしゃぶきちの市街地をぶらついていた。
しゃぶきちは『空の無い街』とも呼ばれる、バラック状の粗末な建物の上に建物、その上にさらに建物・・・というように無数の町が重なり合って出来た街である。
↑いいなこの設定
上と下の建物を繋いでいる手段は、しゃぶきち中に無数に存在する、これまた粗末な木製の梯子だけだ。
↑いいなこの設定
しゃぶきちの最上部、建物達のトタン屋根の上を伝いながら、もなかは地平いっぱいに広がる無数の屋根と、夜空に浮いている顔の見えない月を眺めていた。
↑いいなこの設定
そこで小腹が空いてきたもなかは、その辺にいた適当な人間(オス)を捕って食っちまった^^
そこでもなかは見たのだった・・・
その人間(オス)が持っていたえっちぃ本を・・・!
その本(の裏表紙の広告)には、もなかの興味をガンガンちぎれるくらいに引っ張る情報が書かれていた・・・
〜愛の巣〜
もなか:ねえねえくすりタン^^
シャブ:なんだよ
もなか:人造人間って知ってる
シャブ:しるかっ
もなか:プ
シャブ:笑われた
もなか:
もなか:
もなか:プ
シャブ:無 視 さ れ た
もなか:ギャーハハハハ
シャブ:死ねよ^^
もなか:ごめんなさい
シャブ:よい
もなか:いやね
もなか:今日食った人間が本を読んでてね
シャブ:ちょい待ち
シャブ:私に黙って人間食うとか
シャブ:私にも寄越せよ!!!
もなか:腹減ったんだよ!!!
シャブ:うほぉ逆ギレ
もなか:いいもーん^^
もなか:くすりタンの事なんてもう知らなーい^^
シャブ:えっ
シャブ:(・・;
シャブ:ちょ
もなか:アーアーきこえなーい
シャブ:うっわひでぇ
もなか:アーアーきこえなーい
シャブ:(ぐすん)
もなか:アーアーきこえなーい
もなか:アーアーきこえなーい
もなか:アーアーきこえなーい
シャブ:ウワァァァァァン(´Д`).+・+,。
もなか:ごめんなさい
シャブ:よい
もなか:人造人間の話に戻るね
シャブ:よし(ガッツポーヅ)
〜ここから本編〜
ここはしゃぶきち某所・ヘロイン研究所。
ここでは東大(寺)卒の天才研究者、ジャック・ヘロイン博士と以下キチガイ数名が、ある危険な研究を行っていた。
危険な研究といっても、「人道的に」危険なだけであり、博士達は何の危険もない。
現に、この研究所では研究室にラーメンと酒を持ち込んで宴会を開く程度の無礼講(広い意味で)は日常茶飯事である。
そしてもなかが本を拾ったその日、この研究所の一つの長い研究の成果が、まさに完成されようとしていた。
二人の研究員の前には、全身タイツのようなものとコテコテな機械部品に包まれた、女性のアンドロイドが台の上に横になっている。
博士:うっひょー
助手:でーきたできた♪なーにが出来た♪
博士:人造人間!!
助手:対クリーチャー用女性タイプ有機自走型お手伝いさん兼淫売アンドロイド!ついに完成しましたね博士!
博士:うっうっ
助手:・・・博士?
助手:(そうか・・・博士は何年も苦労してこいつを完成されたんだ・・・僕の苦労なんて博士のそれとは比べものにならないはず)
助手:(年寄りはいたわってやらないと)
助手:博士、腰さすります
博士:そのタイミングで言う台詞じゃねぇだろ普通
助手:博士、ご飯になさいますか?お風呂ですか?
助手:それとも×××になさいますか?
博士:じゃ×××でよろしく
助手:お盛んですね
博士:(奉仕を待っている)
助手:うっわ^^
助手:ヤダー冗談ですよ博士
博士:うわ期待して損した
博士:もうやる気なくした
博士:うつだしのう
助手:期待してたんか
人造人間:おめぇらきめぇな
人造人間:これ気に入った
人造人間:おめぇらきめぇな
人造人間:語感いいですね^^
博士:うおぉぉぉぉぉぉ、お!
ドサッ
博士:(心臓発作に倒れる、享年92)
助手:博士、嬉しさの余り・・・
人造人間:あれ?
人造人間:私の生ウニ
人造人間:ごめん素で作者のタイプミス
助手:ではテイク2
助手:アクションっ
助手:博士、嬉しさの余り・・・
人造人間:あれ?
人造人間:私の名前のデータがありませんが
助手:そうか、すまないね。どうやらインプットを忘れていたらしい。
人造人間:そうですか、では私の名は?
助手:君の名は―――
博士:最強最悪の淫売娼婦ロボット、その名もインバインZ(ゼータ)!!!
助手:カァーット
助手:大人しく死んでろ
ゲシィ
博士:ぐふっ
享年92歳
人造人間:何こいつらこわい
人造人間:びくびく
助手:ほら怖がられちゃったじゃねーか`´
ゲシィ、ゲシィ
博士:いてえ^^いてえ^^
ばきっ、バキッ
博士:痛、老人虐待はんたーい
ゴキッ、グジャッ
博士:マジで痛てえ本気で謝っ
ブジュッ、ブジュッ
博士:めっ、ぎっ、う゛ぃ、
ヌヂャッ、ヌジュッ
博士:
人造人間:ひ、ひ・・・っ
助手:恐怖の反応あり・・・
助手:よし、プログラムは完璧だ!
人造人間:こんな・・・ひどい!
助手:ギャーハハハハ
バキッ
直後、助手は気付くと自分の体を見上げていた。
助手:(えっ)
一瞬理解できなかったが、元来天才研究員である助手は、自分の首が根本から吹っ飛ばされた事を知った。
命令信号を失った助手の体は、しばらくその場にふらついていたが、やがてバランスを失って床に崩れ落ちた。
助手の頭は、自分の体の下敷きとなって潰れ、機能しなくなった。
人造人間:私・・・
人造人間:ウワァァァァァン!!!
人造人間は、無我夢中で研究所を抜け出し、背中のブースターパックでしゃぶきちの奥へと消えていった。
彼女の心は人間に対しての偏見と恨みで出来ていた。
のちに人間殺しとして知られるこのアンドロイドがクリーチャーの仲間となるのは、また別の話である―――――