キチガイノベル
□狂気のおはよう日本
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どぅーん←効果音
もなかとシャブは人混みを掻き分けていた。二人の圧倒的な力に、あるものは破裂し、あるものは吹っ飛び、あるものは砕け散った。しかし人々はそんなスプラッタにも動揺せず、人混みの中心での出来事に熱狂していた。
そう…今日しゃぶきちは、祭を開いていたのだ。
民衆:おお、拍手拍手
民衆:(ぱちぱち)
民衆:(ウェーブ)
民衆:(スタンディングオベーション)
もなか:すごい盛り上がりね
シャブ:だね
もなか:だって一年に一度のお祭りなんだもんね
ツボーン
ビチビチ
シャブ:おー、やってるやってる
もなか:うひょーグロい
そう、この日、しゃぶきちではものすごくアグレッシブな行事が行われていた。その名も“ザ☆自爆大会”。
その名の通り、クリーチャー同士が自爆をすることで自らの強さを誇示し、その飛び散る肉片の美しさを競うのである。
自爆したクリーチャーは、当然大怪我もんである(しかし死なないのがクリーチャーの体力である)。
しかし彼等は今年もこの大会に参加する!なぜなら彼等は力を儀式的に見せあうことで、破壊の美学を体現しているのだ!
もなか:べつに手段は自爆じゃなくてもいいよね
シャブ:何言ってんだ
シャブ:自爆で飛び散る肉片を見ると興奮すんだよ
もなか:あはは
もなか:で…ですよねー…
シャブ:突然常識人になるなよ^^
もなか:くだらん^^
コーク:うぇっ、始まったぞ!
民衆:うおーっ!
司会:うっひょー
司会:それではさっそく次の試合、赤コーナー、薬中はっぱー!
民衆:ヒューヒュー^^
はっぱ:どーもどーも(^-^)/
司会:青コーナー…血で汚れてもはや赤にしか見えませんが青コーナー、梶野かじのーっ!
民衆:かじのーっ!かじのーっ!ヒューヒュー!
セト:かじ様頑張ってーっ!
かじの:美しく飛び散るわ^^風に散りゆく秋桜のように^^
民衆:かじのーっ!かじのーっ!
司会:かじのーっ!かじのーっ!
はっぱ:おい司会自重しろ
司会:すいません^^だってかじ様美しいもん^^
民衆:ですよねー
シャブ:人望ではかじのが圧倒的に有利だねっ
もなか:みんなビジュアルしか見てないもんね^^
シャブ:まあ、どの道、はっぱの応援なんてする気もないんだけど^^
もなか:そうね^^
シャブ:プッシュ☆
もなか:可愛いくしゃみね
シャブ:ぬくぬく♪
シャブ:(甘える)
もなか:よしよし
もなか:おっ、始まった
かじの:ウィッ、かーじーの!かーじーの!かーじーの!
民衆:ウィッ!ウィッ!ウィッ!
かじの:それじゃ行くぞっ
はっぱ:いつでもどうぞ
司会:はいはい皆さんもうお分かりでしょうが、「レッツ・ポーズ・イグニッション」の合図で自爆ですよー
かじの:わかっとるがな^^
民衆:かーじーの!かーじーの!
かじの:いくわよっ
シーン・・・
司会:ゴクリ・・・
もなか:ゴクリ・・・
民衆:ゴクリ・・・
シャブ:プッシュ☆プッシュ☆
もなか:シッ、静かに
シャブ:かくれんぼするぅー
シャブ:ひゃはっ、うひゃふ
もなか:自重しろヤク中
シャブ:シ〇ナースパスパ
はっぱ:ゴクリ・・・
かじの:よーし
かじの:レェェェェッツ!
かじの:ポォウォォォッズゥ!
かじの:イグニッショォォォ!
バジュボォン
グチャッ、ビチビチ
かじのの腰から上が四散する
直後、民衆にかじのの肉と血飛沫が花火のように撒き散らされ、臓物だったものを浴びた民衆は狂ったように狂喜乱舞する
民衆:ヒューヒュー
司会:うひっ、これはいい自爆
司会:かじのさんの血おいしいです^^
セト:かじさまーっ
セト:あなたは良く頑張りました、おうちに帰りましょう
思ったより大爆発したかじのを案じ、セトがかじのの体(だったもの)を拾い集めてズタ袋に詰めていく。
民衆は恍惚とした表情で、あるものはセトを手伝い、あるものは肉片を拾って口に放り込む。
民衆:うめぇwかじ様うめぇw
セト:でっ、では私達はこれで
セト:(そそくさと去る)
はっぱ:ケッ
はっぱ:汚ねえ花火だ
はっぱ:俺も逝くぞっ
はっぱ:レェェェェッツ
はっぱ:ポォウォォォッズゥ
はっぱ:イィイグニッ
グツボァン
ヌジャッズルズル
はっぱ:いけねっ
はっぱ:上半身残っちまった(笑)
民衆:わはははは…
民衆:(大喝采)
もなか:うっわ
だにお:なんかバカっぽいのでやーめた
おしまい