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□1773年、青春は麗しp
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パレロアって「こ、こわい!!!」
恐いおねーさんたちが一杯、居そうなんだもん

アンドレは屋敷の年長者たちにそれとなく
教えられたあの界隈に出かけるのを躊躇していた

パリは頻繁に行きたい場所ではなく、祖母からの
おつかいや主人である彼女の共でないと
出かけたくはない場所だった。

箱入りの従僕?笑うけど彼、アンドレはそういう
潔癖で真面目な男であった。

でも本当は違う理由がある、不幸な境遇の女性を
お金で抱くことの後ろめたさ・・・

偽善という面を薄々、考えたりもした。

俺は恵まれている・・貴族ではないがとても豊かだ、貴族なのに襤褸を着てサーベルを質に入れ、
安酒場でアンドレに酒をねだる中年男がいた。

「おにいさん、一緒に飲もう」
と言い、聞けば貴族だという。困ったアンドレは
一杯だけと付き合ったが何杯も飲まれ、しまいに
金はアンドレ持ちでトンずらされた。

おれも未成年だし、泣き寝入りするしかないと
アンドレはパリに行くのを暫くやめていた。
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