短編

□Kiss魔
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「名無しさん」

『ん?なーにぃ……………』


【Chu】例えるならそんな効果音がつきそうなほど自然にKissを頬にされた
彼はいつもこうだ
なんの前触れもなくいきなりKissをしてくる
それは頬だったり唇だったりはたまたおでこだったり彼の気分しだいみたいだが、いつも不意打ちでしてくるから困りものだ

『もう…』

「あれ?最近反応が薄いね」

『そんな何回もされてたら流石に慣れてくるよ
しかも頬だし』

「んー、つまんないなぁ」

『ていうか反応をみてなにが楽しいのかイマイチわかんないんだけど』

「えー不意打ちでちゅーしたときの名無しさんの照れ顔可愛いでしょ?」

『いや本人に同意を求められても………』

「ぶー」

『ガキか』

「名無しさん最近ボクに冷たいよね」

『そんなことないよ
今は白蘭のしてることに呆れてるだーけ』

「ボクがしてること?」

『人をからかって楽しんでること』

「ボクはただ名無しさんが好きだからしてるのにー」

『そんな愛情表現いらないから』

「じゃあどうやって表現したらいい?」

『そもそもそんな毎回表現しなくていいし』

「えー」

『だってさ、毎日Kissされてるとそれだけが目的みたく感じるじゃん』

「んーそうかなぁ」

『すくなくともあたしはそうだなぁ』

「なら週6にするね」

『あんまりかわってないじゃん…』

「ぶー、じゃあどうすればいいのさー」

『そーだなぁ…週1が一番いいかなぁ』

「えーー!?少なすぎるよ!!!」

『じゃあ週2
で、やっぱりムード創ってからして欲しいかな…』

「ムードって?」

『なんか、自然とKissがしたくなる感じ?』

「僕はいつでもそんなムードだよ」

『はぁ…………………………………白蘭に求めたのは間違いかな』

「いいじゃん愛情を毎日Kissに込めてしてるんだから
それとも名無しさんは僕がそういうのを目的にする男だと思っちゃってるの?」

『そんなこと思うわけないでしょ!!!』

「じゃあいいじゃん
愛してるよ名無しさん」


そう言って私の唇に白蘭の唇が触れた
やっぱりムードがある方がいいじゃんとか思ったのはナイショにしなきゃな





















Kiss魔
(1つ1つのKissに愛があればまぁ、いいかな…)



 

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