短編

□両想いだったの
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『アンジェロ!!フィディオ何処にいるか知らない?』

「フィディオなら1人でグラウンドに残って練習してたよ


『ありがとうアンジェロ!!』


私、名無しさんはヒデ兄のいとこでヒデ兄と一緒にここイタリアに来たんだ
ヒデ兄がいなくなったあとも私はイタリアに残ってオルフェウスのマネージャーをしてます








『あっ、いたいた
フィディオー!!』

「名無しさん!」


タオルとドリンクを持ってグラウンドに行くと1人でボールを蹴ってるフィディオがいた


「どうしたんだい?今日の練習はもう終わりだよ?」

『アンジェロに聞いたらフィディオが1人で残って練習してるって言ってたから』


フィディオにタオルとドリンクを見せると嬉しそうに微笑んだ


「ありがとう名無しさん!!ちょうど休憩しようと思ってたんだ」

『ホントに?ナイスタイミングだね私』


なんて言いながら2人で笑い合うこの時間が私にとっては1番の至福の時なんだ


『もうすぐだね、FFI』

「あぁ、考えるとジッとしていられないんだ」

『それで居残り練習?
フィディオらしいなぁ』

「キャプテンもいないし、オレがしっかりしないといけないからね」

『まったく、フィディオの気も知らないで何処ほっつき歩いてんだか………』

「しょうがないよキャプテンにもいろいろあるんだから」

『だからってチームのキャプテンがチームをほったらかしていいわけないよ』

「でもキャプテンだけに頼ってもいられないんだから良い機会だよ」

『スゴいプラス思考だね
フィディオには適わないや』

「それにオレには名無しさんがいてくれるし」

『オレじゃなくてオレ達でしょ?マネージャーだもんね私』

「…………………………(いくら何でもここまで言って気づいてもらえないのはなぁ……)」

『うん!!私はヒデ兄の代わりにマネージャーとして頑張ろ!!』

「あっ、あのさ名無しさん」

『ん?何フィディオ?』

「チームはモチロンなんだけど、個人的にオレの支えになってくれないかな?」

『???どういう意味?』

「えっと、だから、その………………あ゛ぁーもう気づいてよ!!名無しさんが好きなの!!!付き合って欲しいって言ってんの!!」

『えっ/////ごっ、ごめんなさいあの、えっと、はい』

「ごめん、何に対してのごめんなさい?それと何に対してはいって言ったの?」

『えっと、気づけなかったことに対してのごめんなさいと付き合って欲しいに対してのはい………………です////』

「えっ、はいって……………………OK、なの?」

『う、うん……私、フィディオのこと初めて会った日から好きだったから///』

「オ、オレも!!初めて会った日に名無しさんに一目惚れしたんだ」

『じゃ、じゃあはじめから両想い?』

「そう、みたいだ」

『こんな嬉しいことないよ!!』

「あぁ、大好きだよ名無しさんこれからはパートナーとしてもマネージャーとしてもよろしくね」

『うん!!私もフィディオのこと好きだよ!ずっと一緒にいてね!!』

「もちろんさ!!」























(今まですまなかったなフィディオ……)
(気にしないでくださいキャプテン。
名無しさんがいたのでなんともなかったですから)
(フィディオはスッゴい頑張ったんだよ!!)
(名無しさん、オレにご褒美くれないのか?)
(はーい)
【チュッ】
(…………………………バタン)
(キャッ、キャプテン!?!!?!)




 

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