短編

□洗濯
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ゴシゴシゴシゴシ…
私は今スゴい光景をみている…なにを見てるかって?それは、彼氏のバジルがたらいと洗濯板を使って川で洗濯をしている光景だ…


「あっ名無しさん殿!今親方様に教えて頂いた日本の洗濯を実践しているところなんです!!」

『へっ、へぇー』

(激しく間違ってるよ!!バジル…)

『でっ、でも洗濯なら洗濯機の方が早いし楽だよ?』

「いえ、拙者は日本の伝統あるこのたらいと洗濯板で洗濯がしたいのです!!」

『そ、そうなんだ』

「あっ、名無しさん殿も一緒にやりますか?」

『えっと…私は遠慮しておくね』


苦笑いになってしまう
バジルにこんなことを教えた親方様が少々憎い

(せっかくバジルと遊べると思ってたのに…)

普段は門外顧問の仕事でみんな忙しいから休みは貴重だ
なのにバジルはせっせと洗濯をしてる…

(つまんないのー)

「もう少し待ってて下さいね!すぐに終わらせたらどこかに遊びに行きましょう!」

『えっ!?』

「折角のお休みなんですからどこかに出掛けようと思ったのですが…イヤですか?」

(バジルも同じこと考えてくれてたんだ…)

『ううん、そんなことないよ。スッゴく嬉しい!!』

「それじゃあ行きたいところを考えなくてはなりませんね!」

『うん!!あっ、やっぱり私も洗濯手伝うね!』

「はい!一緒に良き日本の文化に触れましょう!!」



こうして2人は一緒に洗濯をしたのだった


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