復活 Novel

□温かな手
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「綱吉くん」









また名前を呼ばれる。
怒りを含んだその声に、ツナは首を傾げる。











どうして、怒っているんだろう…?















骸を見れば、険しい顔をしている。









やはり怒っている。










「骸…」












名前を呼んでも笑顔を見せてくれない。














「骸、骸…」















何度も名前を呼び、それからしがみついた。
骸は吐息を一つ吐き出した。
それから、頬に大きな手を添えて何度も撫で、ツナを強く抱きしめた。













熱を奪われすっかり冷えた身体に、骸の熱が染み込んで来る。








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