イナズマ

□壊したいほど愛してる
1ページ/6ページ

一目見た瞬間から、欲しいと思った。
ただ、手に入れて、遊んでみたくなった。
綺麗な赤い瞳に俺と言う存在を焼きつけて欲しかった。
俺が飽きるまでの間相手をしてくれればそれでよかった。
どうせ、何かに永遠と執着することなどないのだから。





退屈なパーティー。
金持ち連中の集まりは面白みに欠ける。
くだらない会話に愛想笑い。
自分より上の物に媚を売ったりするバカな奴らばかり。
もっとも、俺は媚を売るようなバカな事をしないし、それ以前に、この世界で手に入らないものなどないような位置に居る俺が誰かに媚を売るなどありえない事だ。
まったく、世の中は退屈で仕方ない。
そう思っていると、また、親父、および俺に媚を売る奴が来た。
もう、相手するのも面倒だ。
そろそろ、俺だけ帰るか?
そう思っていたのだが、気が変わった。
イイ玩具になりそうな年頃の近い男がいたのだ。その媚売りに来たおっさんと一緒に。
綺麗な赤い瞳は珍しい。
顔も俺好みだ。
それに身体のラインもいい。
純情そうで可愛いし、遊びがいのありそうな玩具だな。
そう思った俺はその男って言うか、まあ、年齢的には俺と近いから少年になるのか?に声をかけてみた。

「はじめまして、ですよね?俺は佐久間次郎と言います。」

愛想良く、出来るだけ丁寧なあいさつをする。

「は、はじめまして。鬼道有人です。」

と、緊張しながら自己紹介をしてくれた。
鬼道って言うと、鬼道グループの社長の子供か?
でも、確か鬼道グループの社長には子供がいなかったよな?
しかも、隣に居る連れのおっさんとは全然似ても似つかないし。
もしかして、養子か?はたまた隠し子でこの人は母親似とか?
うーん、まあ、どっちでも良いよな。そんな事。
遊べればそれでいいし。
そう思った俺は隣に居る親父に目で合図する。
すると、俺の気持ちをきちんと察したのか、俺がチェックインしていたこのホテルの部屋でゆっくり話そうと言う事になった。
もちろん、俺と鬼道さんも一緒だ。
楽しい夜になりそうだな。





とりあえず、しばらくしてから俺と鬼道さんは隣の部屋へ移動した。
だいぶ、慣れてきたのか緊張もほぐれている。
笑い顔はとても可愛らしい。
今まで見た人間のだれよりも可愛い笑顔だった。
もっとも、その笑顔が壊れるような事を今から俺はするつもりだが。

「鬼道さん。やっと二人っきりですよ。」

そう言いながら鬼道さんの事をベッドへ押し倒す。
すると、鬼道さんは不思議そうに俺を見てきた。
ああ、この人は今から自分がどんな目に遭うのか分かっていないのだ。
それほど純粋培養されているなんて今時珍しいよな。
とりあえず、どうなるか分からせる為に服を無理やり脱がせる。
すると

「な、なにするんだ!!」

と、言いながら俺を押しのけようとする鬼道さん。
その鬼道さんの手を押さえつけ、しっかりと組敷いてやる。
暴れながら、怯えた瞳で俺を見てくる。
いい表情ですね。
まあ、とりあえず、暴れられてたらいつまでたっても終わらないし、大人しくしてもらいましょうかね。
俺は運良くイイ玩具が見つかったらすぐにでも遊べるようにと用意していた道具の1つ、手錠をベッドの脇に置いてあったカバンから取り出した。
そして、鬼道さんの腕を後ろに回させ、手錠で固定する。

「止めろ。止めろよ。」

と、怯える鬼道さんのズボンと下着も脱がして、素っ裸にさせる。
綺麗な肌をしているな。触り心地もいい。
これは、身体の相性が良かったら、しばらくの間相手をさせてもいいかもしれない。

「助けて!父さん!」

「無駄ですよ。誰も助けてなんてくれませんよ。俺に逆らえばあなたの父親の会社なんて簡単につぶれてしまうんです。」

そう、俺がその気になればこの人の父親の会社なんて簡単に潰す事が出来る。
それを分かっていて鬼道さんを助けるとは思えない。
なにせ、さっき聞いた話だと養子で、血の繋がりはないらしいし。
そんな息子の為に会社を捨てるなんてバカげたことはしないだろう。
そもそも、息子なんていくらでも代えはきくだろうし。

「大人しくしてくれていればイイ思いをさせてあげますよ。」

「嫌だ!嫌だ!!」

泣いたって無駄なのに。
もう、手っ取り早く自分の立場とかを分からせてしまおう。
そう思った俺は媚薬を鬼道さんのアナルへと塗ってやる。
未使用らしく、指がなかなか入らない。
男は俺が初めてだと思うと、気分が良いな。と言うか、この人の場合、処女+童貞だったりして。

「止め、ろ。指を抜いて、くれ。」

そう懇願してきたので指を抜いてあげると、鬼道さんは少し、ホッとした表情になった。
しかし、俺がズボンを下ろし、勃起したペニスを取り出すと、途端に表情が強張った。
どうされるか分かったのだろう。
まだ、中に薬を塗っただけだから、痛いかな?
まあ、ヤっていればその内気持ち良くなるか。
とりあえず、俺は鬼道さんの足首を掴んで大きく脚を開かせてから、ペニスを突っ込んでみた。
狭いしきつい。
しかし、無理やりにでも奥へと進めていき、しっかりと、根元まで埋め込んだ。

「痛い!あ。ぁぁ、痛い。」

と、言う鬼道さん。
もっと、痛めつけてみるか?
いや、そんな事しなくても十分か。十分慣らされていないまま初めて男を受け入れるんだから。
涙目も、可愛いな。
これなら、たっぷり楽しませてもらえそうだ。身体の具合もなかなかいいし、しばらくの間、俺の相手をしてもらおう。
どうやって、飼い慣らしてやろう?どこまで、堕ちてもらおうか?
考えただけで、身体が熱くなる。

「ぅ、ぅぁ、あぁ。ひぃ!!嫌ぁぁ!!あ、あぁ!!」

叫んだって無駄なのに。
それに、ちょっと動いたぐらいでそんなに叫ぶなんて大げさだな。
本気で動いたら声すら出なくなるんじゃないか?
まあ、でも、最初は軽く、だな。
時間をかけてたっぷりと遊びたいし。
とりあえず、軽く鬼道さんを突きあげてやると、泣き叫んで、身体を仰け反らせた。
ああ、軽くとか、つまらないな。こんだけ面白いぐらいに反応するなら、最初から本気で遊んでみる方が面白いだろう。
とりあえず俺は、鬼道さんの腰をしっかりと掴んでから、容赦なく腰を打ち付けてやった。
暴れながら泣き叫び、許しを請う姿に不思議なほど心が躍った。
こんなの初めてだ。
もっと、この人を泣かせて、俺に懇願させたい。
たくさん泣かせて、たくさん懇願させて、それでも身体を繋げまくって、快楽を刻みつけ、淫らなセックス人形にしてしまいたい。
俺なしでは生きられないようにしてしまいたい。

「ひぅ!あぁ、あぅ・・・・・・っ!!」

今、甘い声をあげた?
気持ち良かったのかな?
なら、もっとしてあげましょうね。たくさん遊びましょう。
俺があなたに飽きるまで、たくさんね。

「ィヤ、ぁ、ぁぁ。ふぇ、ヤダぁ。あぁん!!」

可愛い声を出し、精液を勢いよく出した鬼道さん。
もっと、もっと、出させてあげましょうね。
一滴残らず出るまで今日は楽しんで、明日も楽しみましょう。
身も心もズタズタになるまで俺が可愛がってあげますよ、鬼道さん。





朝、目が覚めると鬼道さんが俺の横で眠っていた。
手錠をしたまま身体を小さく丸めるようにして眠っている。
その姿が可愛いと思ってしまう。
これから毎日この人と遊べるんだと思うと心が躍る。
セックスでここまで心が躍るなんて初めてだった。
不思議だ。
本当に不思議だ。
まあ、でも、あんなにも気持ち良かったし、心躍るのも当然かもしれない。
あんなにも人の中に出す事が気持ちいいなんて知らなかった。
あんなにも可愛い声でこの人が鳴くから、つい、手加減してあげられなかった。
ああ、本当にあなたは不思議な人ですね、鬼道さん。
とても魅力的で、素敵だ。早く目を覚ましてください。そして、俺とまたやりましょう。
それから、今日から俺と暮らしましょうね。俺があなたに飽きるまで、あなたには俺の家で、俺の傍で暮らしてもらいますからね。
そして、毎日たくさん愛でて遊んであげますよ。
可愛い鬼道さん。





どれだけ抱いても飽きる事がない。
それどころか、抱く度に俺の方がその身体に溺れてしまう。
気持ち良くて、可愛らしくて、まさに完璧だった。
ここまで俺を夢中にさせるなんて、ここまで俺に執着すると言う感情を抱かせるなんて不思議な人ですね、鬼道さんは。
この1週間、家に閉じこもり、ずっと、鬼道さんを抱いたり嬲ったりした。
今も、身体を繋げて鬼道さんを俺の膝の上に座らせている。
身体を繋げているだけなのに声をあげ、俺にしがみ付いてくる。
その姿が愛おしくて、動かないでいる。
もっと、こうしていたいと思ったから。
いつもならさっさと欲望を吐き出して、気持ち良くなって終わりなのに、そうする事がもったい気がしてしまう。もっと、長く身体を繋げていたくて、もっと、声を聞いていたくて仕方ない。

「ぅ、あぁ、あぅぅ。もぉ、ヤだ・・・・・・。深い、の、やぁ、だ。」

深いのが良いのに。
根元まで全部入っていて、繋がりがすごく深い方が良いのにどうして分かってくれないかな?
鬼道さんだってそっちの方が気持ちいいだろうに、なんで嫌がるのかな?
理解できない。

「うぅ、帰して・・・・・・もう、家に帰り、たい。」

まだ、帰りたいなんて思っているんですか?
あなたの家はもう、ここなのに。
帰る場所なんてないし、帰すつもりもないからここにいるしかないのにどうして諦めないんですか?
まったく、どうして素直に俺を受け入れてくれないんです?
俺を受け入れてしまえば楽になれるのに。もう少し俺に好意を抱いて懐いてくればそれなりの生活もさせてあげるのに、どうしてそうしないんです?
今までの玩具は簡単に俺を受け入れて、壊れてしまったのにどうしてあなたはそうしないんですか?
少しは壊れましょうよ。
快楽に溺れてしまいましょうよ。
そうしないと、いつまでも辛いままなんですから。

「ィ、嫌。あぁ、アアア、嫌・・・・・・いや、だぁ。」

頑なに俺を拒むのが気に入らない。
溺れてしまわないのが気に入らない。
それでも、痛みは与えない。
与えるのは快楽だけ。
快楽であなたを支配してしまうのが一番楽しいから。
早く溺れてくれればいいのに。
そうすれば、もっと、もっと、凄い快楽を与えてあげるのに。
それこそ、壊れてしまうような快楽を。





最奥を突く度に可愛い声をあげ、身体を震わせる。
与え続けた快楽に慣れてきたのか、少しだけねだるようになって来た。

「ぁ、ァん!!も、っと、あ、っあ!あぁ、あアア!!もっと、ぅ、はぅ!」

声の甘さも一段と良くなった。
腰を振るのも上手になった。
口元にペニスを持って行けば自分から舌を伸ばし舐めるようになってきた。
それなのに、何故か満たされない。
いい具合に壊れてきているはずなのに満たされない。
なぜ?
それが分からなくて、それでも肉体的欲求を満たしたくて今日も俺は鬼道さんを犯した。
快楽が苦痛に変わり、泣きながら許しを請い始めてからも許すことなく犯した。
そうしなければ、満たされる事がないような気がしたから。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ