イナズマ

□言えない
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金曜日の放課後。
佐久間の家で夕食を食べてお風呂から出たら、いきなり佐久間にベッドの上に連れて行かれ、押し倒された。

「鬼道さん。好き。大好き。鬼道さん。」

と、言いながら俺の首筋に頬ずりしてくる佐久間。
なんか、愛情に飢えてる子供みたいだな、お前。
それとも、実際にそうなのだろうか?
佐久間は俺よりも10ランクぐらい上の生活をするような大金持ちだ。
そういう大金持ちの家って、親とか忙しくて愛情注いでもらえてなさそうなイメージがあるし。

「俺ね、鬼道さんが泊まりに来てくれるって言ってくれてね、嬉しかったんですよ。ずっと、そうして欲しかったから。」

たかが泊まるぐらいで大げさだよな。
それに、そんなに泊まって欲しかったならいえばいくらでも来てやったのに。
佐久間といるのは好きだし。

「鬼道さん、触っていいですか?俺ね、鬼道さんの体温好きなんです。ねぇ、鬼道さん。」

と、甘えた声で聞いてくる佐久間。
甘えたい盛りの子犬のような瞳がなんか、愛しいな。
まあ、男に触らせるのってなんか、嫌だけど佐久間は可愛いし、いいかな?
佐久間に抱きつかれるのも嫌いじゃないし。
そう思って

「いいぞ。満足するまで触らせてやる。」

と、言った。
いつもよりさらに幸せそうに笑う佐久間。
まったく、そんな顔されたら、これから、そういうこと頼まれても断れなくなるだろうが。
嫌じゃないから、いいけど、男同士って言うのがなぁ。
これで佐久間が女だったらちょっと、嬉しいのに。
って、佐久間が女だったらそう言うのしてこないか。
恥じらいとかちゃんと持ってるだろうし。

「鬼道さん。嬉しいです。」

と、言いながら俺の服を脱がしてくる佐久間。
俺は、それに抵抗しながら

「何で脱がすんだよ。」

と、言った。
すると、佐久間はきょとんとしながら

「だって、直に触りたいし。嫌、ですか?」

と、聞いてきた。
うーん、それはさすがに嫌かなと思ったが、俺が何も言わないでいると佐久間がどんどん泣きそうな表情になっていくので

「しょうがないな。好きにしていいぞ。」

と、言った。
また、嬉しそうな表情になる佐久間。
そして、さっさと俺の服をすべて脱がしてしまう。
なんで、パンツとかまで脱がすんだよ。
そう言ったが佐久間は何も答えず、ただ、夢中になって俺の体を撫でたり、唇で俺の体に触れたりしてきた。
くすぐったいな。
というか、佐久間もちゃっかり自分の服全部脱いでるんだよな。
その分、肌が直に触れ合って、佐久間の体温とか、感じてしまう。
しかも、佐久間の肌って滑々で気持ちいいから、嫌とかって言葉がいえなくなる。
しばらく、そのまま放置していると、なんだか、気持ち良くなって、眠くなって来た。
寝てもいいかな?
眠いし、この様子だと放っておいても佐久間は気づかないだろうし。
そう思った俺は目を閉じて、眠った。
不思議な心地よさに包まれながら。






変な違和感を感じて、目が覚めた。
でも、眠い。
起きたくない。
うー、でも、なんか、下半身が変な感じするから、もう一度寝れそうにない。
仕方なく、俺は身体を起こした。
無理矢理目を開くと、佐久間の指が3本、俺の後ろの孔に入っていた。
な、なんで?
俺は、慌てて佐久間の手を掴んで抜こうとしたが、佐久間は中で指を動かし、得体の知れない気持ちイイ快感を俺に与えて来た。

「鬼道さん、指じゃ、足りなくなってしまったんですね。じゃあ、そろそろ、挿れますね。いっぱい広げたから、痛くないと思います。」

何を、言ってる?
挿れるって、何を?
もう、指を挿れてるじゃないか。
これ以上、何を、挿れるって言うんだよ?
怖くて、凄く、逃げ出したくて、俺は佐久間が指を抜いた瞬間、逃げようとしたが、佐久間に脚をがっちりと掴まれ、恥ずかしいほど脚を開かされた。
押し当てられる、熱い熱の塊。
それは、佐久間のちんぽだった。
それも、勃起して凄く、大きくなったのだ。
そんな物、挿るはず、ない、だろ?
そう言いたいのに、怖くて声が出なかった。
先端部が少し入る。
そして、ゆっくりと、佐久間のちんぽが、俺の中に入って来た。数mmずつゆっくりと、それこそもどかしいほどゆっくりと。

「鬼道さん、息吐いてください。」

従いたくないのに、身体が勝手にその声に従ってしまう。
息を吐くと、力が抜けて、佐久間のちんぽがぐっと、奥に入り込んで来た。
嫌、だ。
気持ち悪い。
怖い。
なのに、佐久間を受け入れて行くにつれ、どんどん中に入っているものを気持ちイイと思うようになってしまう。
なんで・・・・・・?

「やっと、全部、入りましたね。さっそく、動きますね。鬼道さんがちゃんと、こっちだけで、イくまで、出すの我慢するから、早くこっちでイくの、覚えてくださいね。」

と、言う佐久間。
そして、自分で自分のちんぽに紐を巻き付け、きつく縛りあげた。
それからすぐに、俺の中を抉るようにして動き始めた。
内側で佐久間のちんぽが擦れて、熱くて、焼けそうで、でも、気持ち良かった。
奥に当たると、射精感を伴うほどの気持ち良さが押し寄せて来た。
けど、オナニーしている時みたいに射精出来ない。
射精したいと思うのに出なくて、思わず前を扱こうとしてしまった。
すると、佐久間は俺の手首を頭の上で一纏めにして抑え込み、より、激しく中をえぐりながら擦って来た。

「イぁ、あぁ、イかせ、てぇ。」

思わず、自分の声とは思えないような媚びた声が出てしまった。
それをきっかけに、我慢しようとしていた嬌声がどんどん出てしまう。
助けて。
こんなの嫌だ。
嫌だ。

「イって、くださいよ。こっちだけで、イけそうなんでしょ?だったら、こっちでイってください。鬼道さんがイくまで、俺、我慢するつもり、なんです。だから、早く・・・・・・。」

切羽詰まった声でそう言って佐久間は、どんどん激しく動き始めた。
もっと、よくなりたい。
ならないと、終わらない。
イきたい。イきたい。イきたい。イきたい。イきたい。
もう、それしか頭になくて、気がついたら、腰を振って自分からより激しく中を擦って貰おうとしてしまっていた。

「鬼道さ、ん。あぁ、凄い、鬼道さん、気持ちいい。」

佐久間の甘ったるい声に、身体が痺れるような、変な感じがした。
そして、その変な感じがしてすぐ、俺は心地よい開放感を味わった。
佐久間が望んだとおり、後ろだけでイってしまったのだ。
前を扱くのよりも、気持ちよかったかも、知れない。そう思っていると、佐久間は紐を外して、俺の中で射精した。
熱いものが注ぎ込まれて、それが、気持ちよくて、また、精液を吐き出した。
吐き出したばかりだったはずなのに・・・・・・。
でも、凄く、よくて、もっと、したくなった。
俺は、繋がりを解こうとする佐久間に抱きつき

「もっと・・・・・・イか、せて。」

と、囁く。
すると、佐久間は驚いたような表情をしたがすぐ、嬉しそうに笑って

「はい。たくさん、イかせてあげます。全部、後ろだけでイかせて、簡単に後ろだけでイけるようにしてあげます。」

と、言った。
そして、それから、意識がなくなるまでずっと、佐久間と身体をつなげていた。
壊れるんじゃないかと不安になるほど、激しく中を突き上げられ、それでも佐久間をひたすら求め続けた。
何度も、何度も、たくさん求めた。
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