イナズマ

□永遠の償い
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今度の3連休を使って、佐久間が動画を取りたいと言い出した。
動画を取らせたら、1週間、抱かないでくれると言ったから、それを俺は承諾した。
でも、1週間抱かないでくれると言う条件がなくても俺は承諾しただろう。
俺は佐久間への償いを続けなくてはいけないから。
それに、この前の誕生日に俺は、結局、佐久間にお祝いをまともにしてあげる事が出来なかった。
俺しか祝ってくれないからと佐久間は言っていたのに、俺はちゃんと祝ってやれなかった。
それが心苦しくて仕方なかったから、誕生日の分の埋め合わせなんだと考えて、素直に受け入れた。
たとえ、自分で色々な性具を使ったり、使われたりしながら、ただひたすらに佐久間を求め、抱かれる、そんなものだとしても。






3連休がやってきた。
金曜日の放課後から火曜の朝まで、ただひたすらに佐久間を満足させれるようにしなくてはいけない。
上手にできたら、佐久間が満たされたら、佐久間は笑ってくれるだろうか?
もしも佐久間が笑顔になってくれるなら、どんな事でもする。
どんな恥ずかしい事でもする。
それほど、俺は佐久間が好きだから。
佐久間の笑顔を見たいから。






佐久間に高級マンションに連れて行かれた。
なんでも、撮影のセットや準備を全て整えてあるんだとか。
わざわざその為だけにマンションを借りて、全て用意したらしい。
カメラも、道具も、何もかもを。
そんなにも俺を辱めて何になるのだろう?
そんな事で佐久間の心は満たされるのか?
分からなかった。
でも、佐久間がそうしたいなら、それで少しでも佐久間の心が満たされるなら、俺はそれに従おう。
それが、俺の償いだから。






マンションに着くと服を脱がされ、目隠しをされた。
そして、佐久間に手を引かれ、部屋に連れて行かれる。
ベッドの上に押し倒された。

「このマンションから出るまで、鬼道さんは奴隷ですよ。奴隷の間は俺の事、ご主人様って呼んで、俺の言う事には絶対に服従するんです。いいですね?」

と、言われたから、俺は頷いた。
佐久間は今、どんな表情をしているのだろう?
それがすごく気になってしまったけど、目隠しを勝手にとる訳にもいかないので、諦めた。

「それじゃあ、まずは道具を使って遊びましょう。何がどう言う感じになっているかとか、細かく感想を言うんですよ。」

と、言いつつ俺のアナルに指を入れてきた佐久間。
佐久間がしてくる事を少しでも理解したくて、ネットで色々調べたのだ。
道具を使うと言っていたから、どんな道具があるのか?どう言う風に使うのか?
そんな事もちゃんと、勉強してきた。
佐久間の心を少しでも満たしたいと思ったから。

「まずは、定番のバイブからですかね?さあ、挿れてあげるから、ちゃんと楽しむんですよ。」

そう言って、指を抜き、バイブを佐久間は差し入れてきた。
それも、中が裂けるほど太いのを。
痛くて、悲鳴を上げてしまう。
動かさないで、欲しい。
動かしたくない。
そう思ったのに、それを口に出す間もなく佐久間はバイブの電源を入れた。
激しい震動。
中が擦れて、痛い。
でも、それをぐいっと奥まで押し込まれ、前立腺に当てられると気持ち良さで、甘い声が溢れ出した。

「楽しむように言ったのに、なんで楽しんでくれないんですか?」

と、不満そうに言う佐久間。
俺は、震える腕でバイブに手を伸ばし、それを抜き差しし始めた。
グチュグチュと音がして、中がより、擦れる。
気持ち、良い。
ああ、そうだ、佐久間が動いているみたいに激しく動かしたら、きっと、もっと、気持ちいいんだ。
そう考えて、激しく抜き差しを繰り返した。
あと、ちょっと。
あとちょっとで、イける。
そんな状態にまで自分を追い込んだ。
だけど、イけそうになった途端、佐久間が俺のペニスの根元に何かをきつく巻きつけて、イく事が出来ないようにしてきた。
思わず手を止めてしまう。

「サボっちゃダメですよ。動かさないと、2本入れますよ?」

と、恐ろしい事を言われて、慌てて手を動かした。
イきたい。イきたいのに、イけない。
それが、凄く苦しかった。
佐久間、助けて。
イきたい、よぉ。
佐久間、イきたい。イきたいんだ。

「イか、せぇ、て・・・・・・。」

と、呟くと、佐久間は ペニスと陰嚢に紐らしきものを巻きつけた。
そして、俺をベッドから降ろし、四つん這いにさせる。

「奴隷のくせにため口なんてふざけた真似した罰です。このままお散歩しましょう。ほら、行きますよ。」

そう言って、ペニスに巻きついている紐を引っ張った。
それが、凄く痛くて、俺は引っ張られないように必死に佐久間に着いて行った。
目隠しで見えなくて、時折何かにぶつかる。でも、その間も佐久間は進んでいくので、その度に強くペニスを引っ張られて痛かった。
千切れるんじゃないかと思うほど引っ張られ、後ろにはバイブを挿し込まれたまま。
それは本当に痛くて辛かった。
どれほど痛みに耐えていただろう?それすら分からなくなり、歩く事が出来なくなって倒れてしまった。
それでも引っ張られて、痛くて

「ごめんなさい!もう、しません!ごめんなさい!ごめんなさい!」

と、狂ったように謝った。
すると、佐久間は引っ張るのを止めて俺に近づき

「じゃあ、別のお仕置きしましょう。」

と、言った。
後ろを突き出す形にされ、そして、バイブの入ったままのアナルに、佐久間のペニスを挿しこまれた。
痛みに、悲鳴を上げる。
裂ける。裂けちゃう。
いや、だ。嫌だ、佐久間。
助けて。
痛いの、嫌だ。
佐久間、許して。もう、ため口で話したりしないから、許して。





痛みに何度泣いただろう?
容赦ない辱めに何度泣いただろう?
奴隷というより、物のように扱われ、動くことさえ出来なくなるまで嬲られた。
怖くて、辛くて、痛くて、なによりも悲しくて・・・・・・。
佐久間・・・・・・。ずっと、目隠しされてて顔見れなかったけど、笑ったか?
少しでいいから満足してくれたか?
佐久間・・・・・・。






いろんな道具を使った。
いろんなプレイをした。
たくさん辱めて、それらすべてを記録した。
それでも、なぜか満たされない。
怯えて泣き続ける鬼道さんを見て、胸が痛んだ。
なんで、満たされないのだろう?
いや、それよりも、こんなにも痛めつけるつもりじゃなかったんだ。
こんなにも怯えさせて泣かせるつもりじゃなかったんだ。
3日間、二人だけで過ごして、温もりを感じて、腕の中でずっと抱きしめる。そうやって過すはずだったのに、気がつけば、俺は鬼道さんを痛めつけるようなことばかりしていた。
俺を見るとき、悲しそうな眼差しをしているから、それが嫌で目隠しをした。
俺だけを見てくれないから、壊したくなって・・・・・・。
鬼道さん。俺だけを見てくださいよ。俺から目を逸らさないでくださいよ。
罪悪感からじゃなくて、好きだから傍に居たい。そういう風に思ってほしいだけなんです。鬼道さん、逃げないでくださいよ。
俺を、1人にしないで・・・・・・。
俺にはあなたしか居ないんだから。






やっと、終わって開放された。
体中痛くて、足に力が入らなくて、まともに歩けない。
佐久間に支えられて、やっと歩ける状態だ。
そんな状態のまま学校へ行かないといけない。
休みたい。
家で休みたい。
ほとんど寝かせてもらえなかったから、眠りたい。

「眠たそうですね。マンションで少し寝て行きますか?」

と、言う佐久間。
俺は、首を横に振る。
眠れるはずない、あんな場所で。
それに、戻ったら、また、酷い事ばかりされそうで怖い。
もう、辛いのは嫌なのだ。

「そうですか?大丈夫ですか?」

と、聞いてはくれる。
でも、もう、まともに返事をする気力もないから頷いて、済ませる。
眠い。
歩けなくなりそうなほど眠くて、それでも、佐久間に連れられて、無理に歩いて学校へ辿り着いた。
なんとか自分のクラスの自分の席に辿り着いた俺は、机に突っ伏して、少しでも睡眠を取ろうと眠った。






放課後、いつもなら佐久間が迎えに来るのに今日は来なかった。
何かあったのか?そう思って佐久間の教室へ行ってみたが、早退したらしいという事しか聞けなかった。
体調でも崩したのだろうか?
様子を見に行った方がいいのか?
けど、今は佐久間に自分から会いに行く事が怖い。
何故か、怖くて、どうしても佐久間の家のチャイムを押す事が出来ず、俺は、結局佐久間に会う事はないまま自宅へと戻った。






3日も佐久間が学校を休んでいる。
会いに行こうとして、家まで行くが、どうしても、怖くて、佐久間の家のチャイムを押せない。
会うのが怖いせいで、会いにいけない。
会いたいとは思っている。
あの元気な佐久間が休むなんて、よっぽどだと思うから。






5日目。ついに、俺は佐久間の家のチャイムを押した。
門が自動的に空いて、屋敷の中に招き入れられる。
そして、佐久間の部屋に案内され、中に入った。
部屋が広いのでどこだろうかと見渡すと、ソファーの上でテレビを見ていた。
元気、なのか?
そう思って、近づくのだが、佐久間が見ている物を見て硬直してしまう。
それは、あのマンションでの映像だった。目隠しをされ、佐久間に嬲られ続けている俺の姿。
それを佐久間は眺めていたのだ。

「鬼道さん?なんで来たんです?」

と、聞きながら身体を起こす佐久間。
俺は、

「佐久間が、学校に来ないのが心配で来たんだ。」

そう言った。
すると佐久間は

「くだらない理由ですね。人がせっかく1週間鬼道さんを抱かないって言う約束を守る為に休んであげたのにわざわざ来るなんて、本当にバカですね。」

そう言って、俺の手を掴み、ソファーに無理矢理座らされた。
嫌な予感がした。

「自分がどんな風に抱かれていたかを見ながら、自慰をしてみてくださいよ。」

と、言いつつ俺のズボンとパンツを脱がせた。
下半身を晒すことが恥ずかしい。
思わず手で前を隠そうとしてしまう。

「ほら、ちゃんと画面を見るんです。声も聞いて。興奮するでしょ?あんな風に俺のを咥えて喜んでたんですよ。」

そう言いながら俺を後ろからそっと抱きしめる佐久間。
見たくないのに、俺は言われるがままにテレビ画面を見た。
あれが、俺?
あんな風にされて俺は喜んでいるのか?
四つん這いにされて、動物みたいに扱われて犯されて、喜んでいる。それが、俺、なのか?
いや、分かってる。それが、俺なのだ。
佐久間に犯される事に少なからず喜びを感じている俺自身なのだ。

「おやおや、勝手にイっちゃったんですか?いけませんね。お仕置きですね。」

「ごめん、なさぁ、い。ごめんなさぃ。」

「許しませんよ。さ、お散歩しましょうね。」

「うぅ、はぁ、い。」

笑っている?
あんなにも痛くて苦しい事をされたのに。
なぜ、俺は笑っている?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ、そうだ、俺は、痛めつけられる事を心の底では喜んでいるのか。
痛みを佐久間から与えられれば、それが償いになると、そう思っているから。
償える事を喜んでいるんだ。今まで償いらしい償いをしなかったから。
でも、それよりも、佐久間が俺を痛めつけて笑っている事が、嬉しいと、喜ばしいと思った。
ずっと、笑ってくれなくなった佐久間があんなにも笑っている。
泣き叫び、痛みに震える俺を見て。

「手が止まっていますね?興奮できませんか?」

と、聞いてくる佐久間。

「佐久間、俺は・・・・・・。」

「可愛く自慰をするだけで今日は見逃してあげようと思ったんですけど、出来ないみたいですね。なら、いつも通りの事をしましょう。」

そう言って俺の後ろを解し始める佐久間。
膝立ちで、佐久間にしがみ付きながら中を解される事が気持ちイイ。
俺は片手を佐久間のズボンの中に挿し込み、ペニスに直に触れた。

「積極的ですね。なんです?もしかして、抱かれたかったんですか?」

と、耳元で囁く佐久間。
俺は佐久間のペニスを弄りながら

「痛くても、良い。お前が、笑ってくれるなら。こうしたら、お前は俺の見てない所で笑ってくれるんだろ?俺を痛めつけたら、笑ってくれるんだろ。」

と、言った。
すると、佐久間は俺のアナルから指を抜いた。
腰を掴まれ、起ち上がった佐久間のペニスをあてがわされ、そして、一気に腰を落とされた。
痛みと、快楽で頭の中が真っ白になる。
きつくて、苦しい。
痛みに涙がこぼれて、でも、気持ち良くて喘ぎ声が零れてしまう。

「鬼道さん。良い声で鳴くようになりましたね。しばらく、こうやって良い声で鳴いていてください。」

そう言って佐久間は俺の乳首に噛みついてきた。
甘噛なんかじゃなくて、引きちぎられそうなほど強く噛みつかれて、痛くて、怖くて

「止め、て。痛い、・・・・・・佐久間。お願い、します。痛いの、止めてください。止めて、ください。」

と、呟いた。
マンションで仕込まれた懇願の仕方。
懇願の仕方も、話し方も、身体の動かし方も、道具の使い方も仕込まれた。
佐久間が望むとおりになるようにさせられた。
それが、身体に染み込んでしまっているようだ。

「鬼道さん・・・・・・。やっぱり今日は、早めに終わりましょうね。」

と、言って佐久間は俺を激しく突き上げるように動き始めた。
それが凄く気持ち良くて、自分でも動くと気持ちイイから俺は自分から腰を振り、佐久間の上で浅ましく乱れた。
佐久間に笑って貰う為に、何でもするつもりだったのに。
痛みに耐え続けるつもりだったのに、弱い俺にはそれが出来なかった。
そして、いつものように佐久間に抱かれ、笑顔を見る事はないまま身体を重ね続けた。
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