SUMMER
□五章…体育祭…壱ノ段
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「おはようございます」
「おはよっ健二君っ」
あぁ夏希さん君はブラックな僕の心を唯一照らしてくれる太陽ですよ…
何臭いこと言ってんだろ…始めまして小磯ブラックです…
「健二君なんか暗くない?」
心配そうに小首をかしげる先輩
先輩にまで心配をかけてしまうとは…
「はは…大丈夫ですよ?」
愛想笑いでやり過ごすボク…何やってんだろ…
「じゃあ私こっちだから…またね?」
「あっはい…」
あぁ夏希先輩との貴重な時間を無駄にしてしまった…
何でそんなに暗いかって?わかってるでしょう?
体・育・祭ですよ…
草食系×文化系男子のボクには恥をさらすだけの惨めな行事…
せめてもう少し運動ができたらなぁ…