帝人受け


□順序が逆じゃあありませんか
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―それは突然だった
―何の前触れもなかった

―…静雄さんは突然だった






「ししし静雄さん…?」



どうしてこうなった
そんな事を問われても僕は答えれない

暇で池袋をブラブラと歩いていたら、たまたま静雄さんと会って知らない仲じゃないから会話みたいなのを適当にしてたら、何の前触れもなくいきなり僕に抱きついてきた

これが事実なのだから仕方がない

あれ、やっぱり答えれた



「あああ、あの…静雄さん…?」

「…何だこれ」

「……は?」

「こんなの今まで経験した事ねぇぞ
何だこの心臓は…いかれちまったか」



何だか訳の分からない事を独り言のように淡々と語りだした静雄さん

こんな静雄さんは初めてだ



「竜ヶ峰…」

「えっ、あ、は…?」



僕が返事をしてる途中に静雄さんは僕の唇を静雄さんの唇でふさいできた
…って、は!?



「なっ…え、あ、し 静雄さん!?
ななな何するんですかっ!?」

「え…あ、おう」



答えになっていない返事を返された

というか一般的にキスと呼ばれる物をしてきた本人が一番分からない顔をしているって
僕はどうしたらいいんだ
 
まず、僕は男だし静雄さんにそっちの趣味があるとは思えない
実際ないだろう
あったらあったらで困るが

むしろ静雄さんにキスをされて赤くなってる僕の方がおかしいんじゃ



「あ」

「え?」



静雄さんが何かが分かったみたいな顔で手のひらをグーでポンッとやっていた
…子供みたいだ



「竜ヶ峰」

「はい」

「俺、お前の事好きだ」

「はい………はいぃ!?」



爆弾発言てこうゆう事を言うんだなぁって勉強になってしまった


とりあえずこの人は



「あの、静雄さん……」

「あぁ?」





順序が逆じゃあありませんか






配布:にやり
 

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