帝人受け


□維新
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※恋心の続き








「正臣、正臣ってば!」

「なんだー帝人」

「なんだじゃなくて、何で逃げてるの!?」

「帝人が追い掛けてくるからじゃないか!」

「じゃあ止まるから止まってよ!」

「よし、帝人が先に止まれよ」

「正臣逃げるじゃんっ!」



今のようなやり取りを数回やり、そろそろ僕の体力が限界になってきた


何で僕はこんな朝っぱらから走ってるかというと

昨日寝ないで色々考えて、正臣に気持ちを伝えるタイミングは朝しかないと思ったから、何時もの待ち合わせ場所に行った
でも正臣は来なくて、予想はしてたからその辺は探してたら一人で学校に向かって歩く正臣がいた

勇気を振り絞って 正臣って声かけたら、此方を見るやいなや走って逃げて、冒頭に戻ると



「正臣っ…、僕の話聞いてよ!」

「安心しろ、帝人が何も言わずとも俺は帝人の気持ち分かってるから!」



声だけは何時もの調子だけど、どことなく雰囲気が重い
空元気がみえみえだ


段々僕が正臣に付いて行けなくなる
体力のない自分がこんなに恨めしい時がくるなんて



「僕正臣の事っ…好きだ、よ…!」

「…………」

「うわっ」


 
いきなり正臣が立ち止まるもんだから勢いで正臣の背中にぶつかってしまった



「…あんな事してもまだ俺と親友でいてくれる何て帝人は優しいな!」

「え…あ、違っ」



どうやら正臣は僕の好きを友達としてと とったみたいだ



「正臣…僕はその、好きって意味は……恋愛対象としてって意味何だけど…」



何か自分で言ってて恥ずかしくなってきたから正臣の顔が見れなくて俯きながら言った

僕の気持ちは伝わっただろうか



「…帝人、それは俺と同じ好きって意味でいいのか」

「…うん、」



返事をした瞬間、身体に重みがきた
一瞬何が興ったか分からなくて、でもすぐに正臣が僕に抱き付いたんだって分かって



「ままま正臣!?」

「…俺、幸せすぎて死ねる」



何時もと違う雰囲気の正臣だったから物凄くドキドキした
僕の心臓が壊れそうなくらいに

僕も今幸せすぎて死ねる、かも



「帝人、今日学校サボるか!」

「え…駄目だよ」

「大丈夫だって、俺と一緒にサボるのがそんなに不満か?」

「そ、そうゆう訳じゃ…」
 
「だろだろ、じゃあ決まりな!
帝人ん家行くぞー
んで今日は恋人記念のついでに初夜も迎えちゃう?」

「は、え…正臣、僕まだ、」

「今日から俺と帝人の恋人としての新しい日々が始まるぜ!」





(まずは基本の恋人繋ぎからだな!)
(ちょ、此処外だから叫ばないでよ!)




 

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