帝人受け
□これが好きという感情
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※情事後注意
最初は僕にたいしての嫌がらせかと思った
僕が起きてるのを知っててやっているのかと思った
だって元の性格があれ何だからそう思うのも無理ない
■■■
最近臨也さんの仕事が大変だったみたいであんまり会えずにいた
今日は久しぶりに臨也さんの仕事が片付いて臨也さんの家に行き…まあ その一晩一緒に過ごして、僕も臨也さんも溜まってたみたいで何時もより多く身体を重ねた
お陰で僕も臨也さんも疲れて一緒のベッドで寝た、そこまではよかった
けど、どうゆう訳か何時も朝まで臨也さんより遅く起きる僕が朝…と言っても殆ど夜中
記憶が曖昧だからはっきりはしないけど4時ぐらいに目が覚めた
たまに夜中に目が覚める事はあったがその時はすぐ睡魔に襲われて寝れたが
今日ばかりは中々寝つけないのだ
別に昨日 休みで何十時間もぐっすり寝ていた訳でもない
ちゃんと学校もあった
なのにどうしようにも寝つけず、暇でしょうがなかった
ちらっと臨也さんを起こそうかと思ったが毎日仕事で疲れていたのを知っていた為、流石にそれは気が引けた
じゃあ せめて臨也さんの顔でも見て暇を潰そうと思い寝返りをうった
「…………」
流石 眉目秀麗と言われるだけある整い過ぎた顔立ち
長い睫毛、整った鼻、誰がどう見てもかっこいい
認めたくはないが童顔の僕からしたらかなりうらやましい顔立ちだ
「ん……」
臨也さんの眉間に僅かに皺がよった
一瞬起こしてしまったかと慌てたがどうやら起きてはいないらしい
よかった と安心したのも束の間
「……!?」
思わず出しそうになった声をぎりぎり喉で止めた
目の前にあった整った顔で寝ていた臨也さんが動いたかと思うと
僕を抱き枕と勘違いしてるのか知らないが、抱き付いてきた
丁度僕は寝返りをうって臨也さんの顔を覗き込むようにしていた時だったので臨也さんの胸に顔を埋める形となった
――…何とも言えない時間だった
起こしちゃ悪いと思って下手に動けないし、正直息もしにくい
只、臨也さんの香りとか あの臨也さんが僕に抱き付いて寝てるとか
そんな事によく分からない感情を懐いているのも事実で
―この体制のまま数十分は固まっていただろうか
気付いたら僕も寝ていたみたいだ
息苦しかったけど寝ればそんなの気にならなくなると思い、眠気がやってきたのもあった
■■■
次に目が覚めた時は臨也さんは起きていた
「おはよう」
目が覚めたのと同時に頭上からそんな声が聞こえてきた
「…おはようございます」
「あれ、機嫌悪い?」
「この体制見れば分かるでしょう」
「そりゃあ勿論、帝人君抱き枕の寝心地は最高だったよ」
「僕は最悪でしたよ」
昨晩一緒に繋がった仲とは思えない会話をしているが体制は臨也さんが抱き付いたままだ
喋りにくい
それに夜中に目が覚めた時はそうでもなかったのに今は凄く腰が痛い
機嫌が悪くなるも仕方ないと思う
「でも俺に抱き付かれたら帝人君も寝れたでしょ?」
何でこの人僕が夜中に目覚めて寝れなかったの知ってるんだろう
でも確かに臨也さんに抱き付かれて少ししたら寝れた
何で寝れたのとかは考えないようにしてたけど
考えたらあまり良い結果が出るとは思えなかったから
「…何で寝れなかったの知ってるんですか」
「帝人君の事はなんでも知ってるよ?
いやぁ、可愛かったなあ俺に抱き付かれて起こさないように必死な帝人君は」
「…変態ですか、」
最後まで言い終わらないうちに臨也さんが急に身体を解放し顎を掴んで上を向かせた
何をするのかと見ていれば近づいてくる臨也さんの顔
目を閉じる間もなくキスをされた
でも 何時もは深く濃いキスをしてくる臨也さんが触れるだけの軽いもので終わらせた
「だからさぁ帝人君は早く自分の気持ちに気付くべきだよね」
これが好きという感情
(…薄々気づいてはいました)