short


□花言葉
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季節は夏、どの学校も夏休みの時期



僕は彼のもとへ向かった











「…暑い」

彼こと沢田綱吉は短パンにタンクトップのラフな格好で自室に居た



「綱吉くn「ぎゃあぁぁぁぁっ、変体!!」…五月蠅い」




僕が綱吉君の部屋に入ると(窓から)
丁度よく綱吉君は着替え中だった


…カメラ持ってくればよかった


「な、骸!?
なんで此処に居るんだよ?
ウィンディチェの牢獄はどうしたんだよ!?」




「一遍に質問するな…
…安心して下さい、僕は有幻覚です
君に害は及ぼしませんよ」



「え…あ、そうだよね」



「やすっぽい同情はしないで下さいよ」



「別に同情なんかしてないよっ…
それよりなんでお前此処に来たの…?
なにか用事があるんじゃ…」



「…これといった用はないんですけど」


僕は綱吉君の前に赤い花束を差し出した


「…花?」



「ストロベリーフィールド…
千日紅と言う花です」


「…これを渡しにきたの?」



「ええ…花言葉は…

永遠の愛

です」



僕がそう言うと綱吉君は頬を赤らめ俯くという
なんとも萌えるポーズをとっていた




「なっ…そ、それは男に言う事じゃなにだろ
好きな人に言えよ…」




「僕の好きな人は君ですよ?」



「もー…毎回言ってるけど冗談やめろよな」


…まだ気づいてないとは



「…そうですね」



「え、ちょ、なんでそんな呆れた顔してるの…」



「…君は鈍感すぎるんです
馬鹿だし、アホだし…」


「急になんなの!?」






僕は綱吉君を見てクスクス笑い
それにつられて綱吉君も笑う










僕はこの時まだ、たわいのないやり取りが永遠に続くと思っていた



 
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