小説2

□口説き文句はシンプルに
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※イタリア マルコ×ジャンルカ
2人の口調が違うかもです
キャラ崩壊もあるかもしれない


「ねぇ、ジャンルカ!」
「次はなんなんだよ」
「ジェラート食べに行こう!」
「昨日も一昨日も行っただろ」

こいつは一体何がしたいんだ。毎日毎日、練習が終わる度にジェラートやパスタを食べに行こうって俺を誘ってくるのは、なにか意味があるのか。
たとえ続いているのが偶然だったとしても、別に俺ばかりを誘わなくてもいいはずだ。あの友好的なマルコのことだから、誘える奴なんていっぱいいると思う。なのに何でだ…


そんなこと言いながら、予定がないから結局はいつも食べに行くのだが。
手にバニラのジェラートを持ったまま俯いていろいろ考えていたせいか、マルコが俺をのぞき込んできた。別に気分が悪い訳じゃない、そう言おうとした瞬間、マルコが口を開いた。


「ジャンルカ」
「なに?」
「いや、ジェラート溶けてきてるけどいいのかな〜と」
「うわ、最悪」


マルコが心配そうに見ていた原因は、俺じゃなくて俺のジェラートだったらしい。
慌てて俺は残りのほぼ溶けたジェラートをコーンと一緒に飲み込んだ。溶け
たとはいえ、やっぱり冷たい。


「早めに食べとけばよかった…」
「そりゃあ、冷凍庫の中じゃないんだからジェラートはいつか溶けるよ。それよりさ」
「ん?」
「さっきは何を考えてたの?」
「は?」


いきなりそんなことを聞かれ、思わず間抜けた返事を返してしまった。


「だから、いつも意外としっかりしてるジャンルカが、ジェラート溶けてるの気づかないくらいの考え事ってなんか気になってさ」
「あぁ…いや、なんでお前が練習後の食事に俺ばっかり誘うのかな、と」


いい機会だし聞いてみようと思い口に出したはいいが、さすがに直球すぎたか。


「なんだ。ジャンルカ、そんなことで悩んでたの?」


そんなこと、って…俺はそのそんなことで随分悩んでいたのだけど?


「俺がジャンルカのこと好きだからに決まってるでしょ?」
「!」


予想外すぎるこたえ。
嘘、嘘だろ?
頭が混乱しすぎて、時が一瞬止まったように感じた。

「好き、大好き、ジャンルカ。だからさ……俺と、付き合ってよ」

口説き文句はシンプルに
(ジャンルカ、さすがに分かってくれたよね…?)



title→hmr様

初マルジャンでした!
この2人の口調がよく分からない…
ここまで読んでくださりありがとうございました!


2010.11.1


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