記憶のカケラ
□『運命なんて・・・』
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『運命なんてそんな不確かなものは』
運命?ふざけんな。
俺は運命なんて信じない。
そんなもん偶然の重なり合いでしかない。
だから誰と会おうと、何も気になんて留めてなかった。
アイツと会うまでは。
出会いは最悪だった。
しかも会ったときの俺の態度はどうだったかと思う。
でも、会うたびに思うんだ。
また会って喧嘩しあえるかなって。
また会うことを望んでいる俺がいる。
今までならありえないことでこれからもありえない予定だった。
なのに会うたびにドキドキとしている俺がいる。