記憶のカケラ
□『無言電話』
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ピリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ピリリリリリリリリリリリリリリリリリ
うるせぇな今、AM2:00じゃねーかくそっ!
ピッ
「もしもし!」
「・・・」
「もしもし!?」
「・・・」
誰だこんな時間に電話かけてきやがって
しかも名乗らねぇだと?!
「おい、誰だ!悪戯ならきるぞ!」
「・・・んだ・・・神田ぁ・・・・・・ぅう・・・っく」
「? なんだもやしか・・・・・・泣いてやがんのか?」
か細い声で聞こえてきたのは恋人の声。
しかも泣いてるようだ。
今は何を話しかけても無駄だと判断した神田は話すのを止めた。